少し前になりますが、舞台「死の笛」を観てきました。
(ネタバレありです。ご注意ください)
少ない座席、短い公演期間。
プラチナチケットゲットしましたわ
(初めてスタダ会員で取ったど)
安田顕さんと林遣都くんの二人芝居
脚本は坂元裕二さん。
いやーー、すごい舞台でした
内容はこちら↑に詳しく載っています。
舞台は戦場の厨房
水源があるため敵国の炊事兵が隣り合わせで作業をしている。
二人の言葉は何かおかしい(慣れれば気にならない)
例「おまえ、怒るのした。おれ、戻るのした」という感じ。
(※セリフを覚えるのがとても大変だったそうです)
安田顕さん演じる50歳の炊事兵は娘を殺した相手(誰かは不明)に強い復習心を抱いている。
林遣都くん演じる33歳の炊事兵はリップルさんという人にあこがれを抱いている。
二人は奇妙なやりとりを重ねつつ友達になっていく。
(その掛け合いは何度も会場を爆笑させて「え?なにこれ?コメディ?」とも思わせる)
33歳の炊事兵が持っている「死の笛」はドクロ💀のような形を模している。
「吹いて、音が出たら死ぬ【死の笛】」
二人は決まった時間に首に注射を打つ。
「生きる薬」だと。
33歳の男は50歳の男にダンスも教えてもらい、リップルさんに会いにいく。
残った50歳の男には、軍から指令用の無線電話から 死んだ娘の声が聞こえてくる。
娘を死なせた罪の意識に苦しむ男。背後から、光る白い腕が出てきて首を絞められ、息も絶え絶えに「死の笛」を吹き、死ぬ。
33歳の男は50歳の男が死んでいることに悲しむが、翌日になると50歳の男は普通に炊事をしに現れる。
前日友達になったことも、もちろん死んだことも覚えていない。
このやりとりは、この日もまた繰り返される。
50歳の男は死の笛を吹いて死ぬが、翌日また普通に現れる。
何が起こっているのか全くわからない。
50歳の男が去ったあと、33歳の男は敵国の秘密が記された軍の記録を読む。
それは、
死者をよみがえらせ、永久兵士にする実験。
モチベーションをあげるために『憧れの人、という幻想を魅せる-コードネームは『リップル』。また、敵国も同様の実験が行われ、『殺された娘の復習』という記憶を植え付けているらしい。
そして、まだ実験段階のため、言語に不具合が発生している。
(※二人の言葉がおかしいのはこのためだった!😨)
(ラストに向かう怒涛の回収がものすごいです)
真実をしった33歳の男は苦しみ、白く光る手に首を絞められ、「死の笛」を吹いて死ぬ。
最後に現代?に戻った二人が再会する。
スーツを着、言葉遣いも普通になっている。
戦後の法改正で「よみがえさせられた死者にも普通に権利が与えられた」
が、まだ過去に植え付けられた記憶は湧きあがり、50歳の男は娘の仇と思い33歳の男の首を絞める。
戦争という人を殺す暴力
不条理なものを押し付けられる
無垢な個たち
支配する側は何をしてもいいのか
見えない強者
哀しくも滑稽な弱者
死の笛は死を呼ぶ笛では無く
既に死んでいるものをリセットさせる
悪魔のリセットボタン
そして、戦後の再会で知る「差別」
沢山のものが詰め込まれた舞台でした。
ヤスケンさんに「初恋の悪魔」のあと、「二人芝居の脚本を書いて」と言われてこの作品を書いた
坂元裕二さん天才すごい
演出の水田伸生さんも凄かった
ちょっと最高すぎる舞台で、全く眠くならなかったのって実は相当久しぶりかも😅
休憩なしでよ。
そうそう、
「くしゃみが大きい人が好き」というくだり
「私も大きいよー」と心で何度も言いました。
序盤は本当に何度も声を出して笑って笑って、中盤????となり、終盤は本当に苦しくなりました。
二人芝居だったのね、そういえば。
二人とも素晴らしい演技でした。
話は変わりますが
帰宅してからもう一度グッズを撮影↓
ああ、また使えない使いにくいクリアファイルを買ってしまった…
七分袖TシャツはМにするかLにするめっちゃか悩む🤔
売り子のおねえさんズ(4人)も同じものを着ていて、それぞれ「М」「L」と書いてある。
私がサイズに悩んでいる事をすぐ察して(たぶんみんなそう)
「 Mでいいと思います。Lだとダボダボでは?」と言われたが、そのMを着ているおねえさんは明らかにわしよりかなりスレンダー。
ちょっと悩んで「L」と一度言ってから「あ、やっぱMで」とMを購入。
暑いのでまだ着ていない。
10月くらいになったら着てみよう。
ぱつぱつだったらどうしよう…(痩せろ)
舞台は素晴らしかったし、グッズも良かった。パンフのインタビューも良き。
このあと娘と美味しい夕食も食べて(ゴチになって)大満足の一日でした。