映画「52ヘルツのクジラたち」（ネタバレあり）

ネタバレありです。

これから見る予定の方、アマプラ配信や地上波待ちの方はご注意ください。

（でも地上波はないかも、内容的に…）

映画『52ヘルツのクジラたち』公式サイト

2021年本屋大賞を受賞した町田そのこの同名ベストセラー小説を、杉咲花主演で映画化したヒューマンドラマ。

自分の人生を家族に搾取されて生きてきた女性・三島貴瑚。ある痛みを抱えて東京から海辺の街の一軒家へ引っ越してきた彼女は、そこで母親から「ムシ」と呼ばれて虐待される、声を発することのできない少年と出会う。貴瑚は少年との交流を通し、かつて自分の声なきSOSに気づいて救い出してくれたアンさんとの日々を思い起こしていく。

杉咲が演じる貴瑚を救おうとするアンさんこと岡田安吾を志尊淳、貴瑚の初めての恋人となる上司・新名主税を宮沢氷魚、貴瑚の親友・牧岡美晴を小野花梨、「ムシ」と呼ばれる少年を映画初出演の桑名桃李が演じる。「八日目の蝉」「銀河鉄道の父」の成島出監督がメガホンをとり、「四月は君の嘘」「ロストケア」の龍居由佳里が脚本を担当。タイトルの「52ヘルツのクジラ」とは、他のクジラが聞き取れないほど高い周波数で鳴く、世界で1頭だけの孤独なクジラのこと。(映画.comより）

（ありゃりゃ、ブログ、書きかけのまま止まっていたら結婚発表きちゃいましたわ）

気分転換は空間が限られて集中できる映画が一番（かも）と、あの頃思って行きました。

「52ヘルツのクジラたち」

杉咲花ちゃんと志尊淳くんが素晴らしすぎて

苦しくて切なくて悲しくて…悔しいお話でした。

ストーリーは、海辺の田舎町に越して来たキコ（杉咲花）が、母親から虐待を受けている男の子と出会い、自分の過去に起こった事を回想しながら「現在」も進んでいくストーリーです。

母親から「ムシ（虫）」と呼ばれ、キコ達には「52」（クジラから）と呼んで欲しいと願う。愛（いとし）くん（男の子です）

せっかちなので先に先に展開を読もうとしがちな わしです。

早い段階で出てきたきなこちゃん（杉咲花ちゃん）のお腹の傷あと。いつ誰に怪我させられたのか？予想しますよね。

「刺すのは誰かな？」「ここかな？」「このシーンかな？」「このあとかな？」「あれが凶器かな？」ってね。

回想ではない現在時間の早い段階で、安吾くん（志尊淳くん）が一瞬出てきて、どうやらきなこちゃんを置いて死んでしまった様子だとわかります。

これは何故？

はじめは、実のお母さんに刺されるかなんかで怪我をしたのかと、その時にきなこちゃんを庇ってあんごくんが亡くなったのかな？とかいろいろ推測。そのあとはやっぱ宮沢氷魚くんが刺すのかなー？と思った。

志尊淳くん、アゴヒゲ役なんだけど、あまり似合わないなあ？って思ったら、理由がありました。

親友の美晴役は小野花梨ちゃん。つい先日まで、「グレイトギフト」に出ていて、性格悪い技師をやっていましたが、今回は良い役でした。

それに比べて宮沢氷魚くんは嫌な奴でしたねえ。

海辺に住んでいる金子大地くん。いいやつだった。 おばあちゃん役の倍賞美津子さんも素敵。

地域で支えてあげてね。

わしの（控えめに言って）若干苦手な俳優さん、今回も嫌な役…なのは役柄だからそれはいいんだけど演技がねえ〜これだけ出ているのに、いつまでも演技がね〜。

（現在は、絶賛・彼女を苦手なのはやめようキャンペーンちうです）（理由わかるかな？）（←このブログをアップする前に答えが出てしまった）

ネグレクト・DV・介護・LGBT、たくさん詰め込まれた作品でした。

52ヘルツのクジラの声は誰にも聞こえない。声にならない声を発している52ヘルツのクジラたちはきっと沢山いるのに、聞こえない声だから誰にも気づかれない。

苦しんだ安吾だからこそキコの苦しさに気付けて、キコだから52（いとし）に気付けた。

私にも声を出せない（助けてを言えない）息子がいるので、他人事じゃないところもありました。

52ヘルツのクジラの声は、誰にも聞こえない

でもねえ、ネグレクト物は見るのしんどいです。

私はブログやインスタなどで保護犬猫活動の様子をよく見ますが（感謝しています🙇）、人間の子供達についてはなんとなくピンと来ていないのかもしれません。いろんな保護者と関わっているのにね。

たぶん、起こっている現実を知らなすぎるのだろうと思いました。

あまり杉咲花ちゃんと志尊淳くんに辛い役をやらせないで欲しいです。ハマり過ぎるので