姉貴が手を緩めて

デカパイが背中から離れた。

 

俺は姉貴から離れ、床に倒れこんだ。

 

グ・・グルジイ・・

 

子供だからとの手加減なし・・

 

「なにこれ?四十八手?」

 

切り抜きの四十八手の型表を

ニヤニヤしながら姉貴が見ている・・

 

「キケンデスニゲテクダサイ」

俺のシックスセンスが叫んだ。

 

「返せよ!!」と姉貴の手から奪い取ろう

としたが、すかされて避けられた。

 

「シンジ・・おまえSEXに興味があるの・・?」

 

姉貴のニヤニヤが止まらない。

 

家族間でSEXという単語は聞きたくなかったが

姉貴は平気なようだ・・

 

「は・・?興味ねーよ」

とぼけてみたが、心臓が高鳴った。

 

「じゃーこれは?」

ペラペラと四十八手の切り抜きを見せてきた。

 

「友達・・のを預かっている・・」

 

「は?ちょっと言い訳苦しくねー?」

 

「苦しくねーし」

 

「いや、苦しーだろ、普通に!」

 

「姉貴に関係ないだろう!実際!」

 

「関係あるだろ この家に変態の男は居させない!」

 

「俺は変態じゃないし・・」

 

「十分に変態だろ・・童貞なのに四十八手なんて・・キモ!」

 

「キモくねーし」

 

「お母さん呼んでいい?」

 

クソ・・姉貴にも知られたくなかったが母親に知られる

のはもっと最悪だ!

 

俺が童貞でないことは置いておこう。

 

「おかあ・・」

 

姉貴に飛び掛かり姉貴の口を塞いだ。

ベットに倒れ、勢いで姉貴のデカパイに顔をうずめた。

 

「離れろ変態!」

 

姉貴の足蹴りが俺の腹に伸びた

「ぎゃーーーーー!」

 

俺は吹き飛んだ。

 

「お前ぐらいの年で、こんな切り抜き集めてんのは変態なんだよ!」

 

凄まじい偏見

 

「変態がこれ以上変態になる前に変態の芽を摘まないと」

「おかーさ・・」

 

「俺のだ!俺が切り抜いた!」

姉貴のおかあさんコールを遮った。

 

「だろ?お前んだろ?グチャグチャ言い訳しやがって!」

 

なんたる屈辱・・

 

「法律に触れてねーし!」

 

痛っ!

 

姉貴が平手で俺の頭を叩いた。

 

手加減していないので、猛烈に痛かった。

 

「しかし、お前の年でSEXに興味があるのか?」

 

「ねーし」

 

痛っ!

 

姉貴が平手で俺の頭を叩いた。

 

「あるし・・」

 

認めないと激痛が止まらないので認めた。

 

「お前たち男はどーして、こんなにキモいんだ

毎日、女。SEX。女。SEX。 ばっかじゃねーか!」

 

なんたる偏見・・

 

「出せ!他にもエロいものを隠してんだろ?」

 

何を言っても暴力で返してくる姉貴に抵抗

する気が失せた。

 

俺は立ち上がり、最近、エロ自販機で買った

裏本の一部を巧妙に本棚に隠していた場所

から出した。

 

この裏本は女優の顔がいまいちだったので

友達にやろうと思っていたから、なくなっても

良かった。

 

雨宮とのSEXで金になることで財布が緩み

衝動で裏本を買ってしまった。

 

「すげー なにこれ!」

 

姉貴は俺から奪い取ると、目をギンギンと

させて食い入るように見た・・

 

その間、俺は正座をして姉貴の解放を待った。

 

「キモ!ズルムケデカチン!」

 

姉貴の目は暗闇の猫の目のようにギンギンに輝いていた。

 

俺の周りにいる女は全員狂っているのか?

 

姉貴が本の後ろを見た。

 

「ところでシンジ・・この本の金の出どころは?」

 

沈黙&沈黙

 

「この2000円の出どころは?」

 

あかーん あかんでー

 

雨宮とのSEXで得た収入とは言えない・・

が、しかし、俺の小遣いではギリ買える

買ったと言っていいのか?

 

「友達に借りた・・」

無難な理由・・

これしかないだろう・・

 

「は?友達?無難な回答だね・・」

 

沈黙&ニヤニヤ

 

「よし、お前に貸した友達をぶん殴りに行こう!」

 

は?なんでそうなる?

 

「可愛い弟に、こんなインビなものを見せる

なんて許さない!お姉ちゃんがキッチリ言ってやるよ」

 

急停止する思考

 

沈黙&沈黙

返す言葉が思いつかない・・

 

雨宮とのSEXで得た収入とは言えない・・

 

「・・・俺が買った・・」

「は?聞こえない!」

「俺が買いました・・」

 

完敗・・

これ以上の言い訳は通用しない・・

 

「俺が小遣いで買いました・・」

 

「たしかに2000円程度なら、お前でも買えるが

そのベッドの下や机の二重引き出しに隠している

エロ雑誌の合計はおそらく1万ぐらいあるな!」

 

「お年玉を溜めたとか言うなよ!」

 

ゲ・・ゲ・・姉貴は最近買ったコレクション

を知っていて誘導したのか・・

 

「お前の金の出どころをねーちゃんは知りたい」

 

めくるめく思考

 

言えない・・真実は・・

 

「・・財布から・・借りた・・」

「は?財布?誰の?」

 

お・・か・・あ・・さん

小声で呟いた・・

 

「おまえ!おかあさんの財布から盗んだのか!」

 

違うが、他に思いつかない・・

 

姉貴が両手で自分の顔を塞ぎ沈黙した。

恐怖しかなかった。

 

「シンジ・・おまえ・・オヤジがおかあさんの財布から

金を盗んで、おかあさんが大変なこと・・知っているよな・・」

 

「いや・・はい・・それは・・」

 

姉貴が手をはずし、真顔で言った。

 

「お前は弟シンジじゃない・・

悪魔が憑りついている・・今からお前を殴って

悪魔祓いをしてやる!!!」

 

姉貴がベッドから立ち上がり俺を見下ろした。

 

「悪罵祓いの儀式を執り行う・・」

 

あかーん あかんでー

 

俺の肉棒はこれ以上小さくなれないぐらい

萎縮して、陰嚢にめり込んだ・・