(前回からの続きです。)

 まさか、悪性腫瘍が進行している状況とは想定もしておらず、この日は一人で受診していたので、告知も一人で聞いた。手術は2週間後に決定。主治医は、私が質問したらいつまででも丁寧に答えてくれるような誠実な感じで、内容もよく理解できた。私は看護師経験があったので、率直な感想は「告知を受けた患者さんって、こんな気持ちだったのかな・・・」他人事のようで実感はなかった。帰宅後に夫にはありのままを話した。
 翌日は、緊急入院した母を見舞いに帰省。私の病状についてはきょうだいのみに伝え、(以前から、不正出血や貧血治療をしていることは話してあった)、母が元気になり、普段通りの生活が戻ったころ合いを見て、きょうだいから伝えてもらうことにした。
 ちなみに、母は大事に至らず数日で退院できた。

 

■2020年11月上旬(45歳)

 不正出血の量が多いまま持続。腹痛も出始めたので受診。医師より、対処を急いだほうが良いとのことで、手術日は約10日後に決定。家族への説明日も繰り上げた。

 職場(正社員)にも事情を説明し、長期休暇に備え、仕事の引継ぎを急いで実施した。

上司・仲間には、急な状況である中でも、励ましや安心感をたくさんもらい、とても支えられた。

 

■2020年11月上旬(45歳)
 家族を交えて、主治医から、手術や治療方針の説明。

 夫に加えて、実家から母と妹も急遽駆け付けてくれた。


[説明内容]
・子宮後壁に肉腫の疑いあり。他にも肺(数個)、膣(3㎝位)、胸腹部・左鼠径部リンパ節に転移あり。

・肉腫は4種あり、どの種類なのかは手術後の病理検査でわかる。肉腫の種類が明らかになったら、使用できる抗がん剤を決めることができる。
・手術は10日後。全身麻酔での開腹術で子宮、卵巣を摘出し、出血を止める。4~5日入院予定。

・現在、貧血が進行(ヘモグロビン値7位)しているため、手術までに輸血を数回実施する。