できもの | やっぱJ-POPが好き 自己満日記

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J-POPと本が好き。水着が食い込んだアイドルの尻はもっと好きです。週末は図書館をうろちょろする、ケチで自由な独身のオッサンです。もちろん友達はいません。

3年に1度くらいの割合で、まぶたの裏に小さい小さいできものがプチっとできる。なぜかはわからないが、できものの存在に気づくのは決まって朝起きた時だ。寝ている間にできものが完成するのだろう。

 

まばたきをしたり目玉を動かすと、目玉にできものがゴロっと当たる感覚がある。大した痛みはないが、何ともいえない違和感があり、気になって仕方がない。長い時で半日以上この違和感が続く。これが気になり、苦痛で仕方がない。

 

もう10年以上前だっただろうか。その日は朝から下北沢で開催されるフェスに行く予定だった。しかしそんな楽しい日に、この忌々しいできものが出来てしまった。何ともいえない違和感との戦いである。経験上、できもののできたまぶたの上から冷たく濡らしたタオルを押し当てる方法が有効で、しばらくすると違和感がおさまることが何度かあった。だからその日も度々、冷たく濡らしたハンカチを目に当てながらライブを観た。はたから見ればとても感受性の高いファンの一人に見られたことだろう。悪い気はしなかった。

 

そんな3年に1度くらいの割合でできるできものが、本日できてしまった。やはり朝だった。まばたきをすると違和感があったため、目にゴミが入ったのだろうと目を軽くこすってもなかなか違和感が拭えない。もしやと思い鏡の前であっかんべーのようにまぶたのなかをみると、3年に1度のできものだった。

 

あぁ、今日はキツい一日になりそうだ…、と思いながらも仕事に向かった(偉い)。仕事は街路樹の剪定作業だ。木の高さは5メートル近くあり、脚立に登っての作業となるため危険が伴う。正直早退しようかと思ったが、作業に集中しようとハサミを握った(偉い)。

 

時間が経てばできものは治る。そう信じてしばらく作業をしていたが、今回のできものは強敵だった。目玉にゴロっと当たる感覚は時間とともにおさまるどころか増していく一方で、次第に目を開けるのも辛くなるほどだった。

 

しかし、「できものできるまぶたなんてなくなっちまえばいいんだ」とヤケクソになってまぶたを指でつまみあげてみたところ、少し痛みが和らいだのだ。「これだ、これしかない」と思った。作業は捗らないが、ゴロっと当たる感覚に耐えられなくなる都度、まぶたを指でつまみあげた。はたから見れば妙なクセのある作業員である。

 

何度もつまみあげていると、何度目かでゴロっと当たる感覚から解放された。多少の違和感はあるが、随分と楽になった。不思議だった。神秘的だった。その後は作業に没頭でき、無事完治した。

 

今度またできものができたら…と想像すると憂鬱になるが、この「まぶたつまみ上げ療法」で切り抜けたいと思う。