卵巣出血で運ばれて



退職した、風☆俗の世界。





仕事を辞めても、やりたい事なんて何もなかった。



実家にも帰りたくなかったし
帰れる訳が無いと思っていた。


まだ大阪の生活を続ける事しか考えていなかった。




その頃、お付き合いしていた彼氏がいた。


でも、彼もまだ若く
すぐに結婚は出来なかった。



大学を中退していた私は

何かしなきゃと焦っていた。


無理矢理、精神科の薬で動いていた。


それでも止まるより
実家に帰るより

マシだった。



動かないのは不安で仕方なくて

必死で将来の夢を作り出していた。


服飾デザイナーになる!と。



その学費を稼ぐ為にまた

あの世界に戻ったのだった。





彼には正直に話しをし

別れてもらった。



仕事はしたいけど
もう大阪の同じ場所には戻りたくない。

そこで京都に行く事にした。



京都の

店舗型☆へ☆ルス

通称ハコ☆ヘル




珍しい?システムのお店で

最初5分ずつ実際にお客さんと顔を合わせる時間があった。

そこからお客さんが気に入った子を
指名する。



私は昔から人見知りが全くなくて、
このシステムが見事にハマった。



すぐにナンバーを取る人気☆嬢になれた。



週に三回しか働かず
生☆理休暇はしっかり取っていた。


それでもナンバーを維持していた。




お店の女の子とも
ぼちぼち話が出来るようになっていた。




その頃からの友人で
今でも連絡を取っている子がいる。


仲良くなったのはお互いが
お店を離れてからだったけど

今でも突然「もう、死にたい」と
連絡が来たりする。



私は、今の彼に会えてから
劇的に快復したけれど


彼女は今もなお

苦しんでいる。




私達はとても良く似ていた。

歳は同じで
実家があるにもかかわらず
両親が揃って居るにもかかわらず
それなりの教育を受けていたにもかかわらず



親を頼る事は出来なかった。


今、彼女自身は自分が苦しんでいる
カラクリに気付いている。



頭では理解している。


でも、
素直に親の元へ帰る事は出来ない。



彼女の親も、諸々耐え兼ねて
縁を切る為に動き出してしまった。




私はただ、見守る事しか出来ない。



私には何も出来ない。


連絡があれば会いに行くだけだ。



京都で共に働いていた頃は

まだ元気だった。




どんどん薬に溺れ、もうなかなか効かない。

顔は整形で毎年変わっていく。

耳には20以上のピアスホールが並び

髪の毛はとんでもなく派手な色。



それでも今もなお、
彼女は風☆俗の世界で働き続ける。



今は混沌。。。

でもいつかまた昼の光の中

一緒に笑い合える時が来るから



私は自分自身をもっと蘇らせるだけだ。





まだまだ、続く。