「モテたい。モテまくりたい。」
DVDをレンタルするため、寒い街中を自転車で漕いでいた。
時期はクリスマスシーズン。
街のショップのウインドウにはサンタやトナカイが飾られ、
チカチカと点滅するイルミネーションが店を彩っている。
聴きたくもないクリスマスソングが街中を埋め尽くして、
街を歩く人達の顔はみな、笑顔だ。
自転車をいつも自分が置いている場所に置き、レンタルショップに足を踏み入れる。
「ねえ、この映画みてないよぉ。」
目当ての場所に行こうとすると、
ムダにベタベタとくっついてるカップルから会話が聞こえてくる。
場所は最新映画の棚。
あまったるい声を出す女性。
白いニットの上からでも、その大きな胸は目立つ。
(こいつら、映画なんかどうせ観ないだろ)
わたしはカップルから離れ、
最新映画DVDが並ぶ棚から
いそいそと入り口がカーテンで仕切られた部屋に向かう。
大きな◯の中に「18」の文字と斜めの斜線が入ったカーテン。
(なにやってんだろう、おれは・・・)
棚におびただしい数のDVDが並んでいる。
DVDのジャケットの女性を眺めながら考える。
頭は違うことを考えていても、目はDVDの中の女性の身体を凝視している。
クリスマス。
いっしょに過ごす相手も居ない者にとっては、ただの一日にすぎない。
ただの一日なんだから、いつもと同じように過ごせばいい。
まわりが、クリスマス空気をまとったまわりが、
自分の平穏な一日をかき乱してくる。
(いいのかな、ほんとにこんな自分で)
いいわけがない。
印刷されたような毎日を、ただ繰り返すだけ。
大学時代のような華々しい交友もなく、
仕事場と自宅を往復する日々。
いいわけがない。
週に2回の休日は、昼まで眠り、起きればタバコを吸い、
コーヒーだけの朝食をすまし、レンタルショップへ出かける。
いいわけがない。
そんな毎日を過ごす自分に
言い訳もない。
結局、さきほどのカップルの光景が目に浮かび、
胸の大きな女優のDVDを借りて、またクリスマスソングが溢れる街中を
自転車で走り、家に帰り、PCをスタンバイ状態から復帰させる。
大学時代の友人(男)のブログを読みながら、タバコをふかす。
目に飛び込んできたのは、読んでいたブログの記事に挿入されている広告。
「不労所得で毎月20万円!ドシロウトのネット副業!」
胡散臭い広告ばかりだ。
なんで稼げる情報を他人に売るんだ。自分だけ稼げばいいだろ。
借りてきたDVDを見るためにPCから離れた。
DVDを再生すると、胸の大きな女優が着ている服が一枚一枚脱がされていく。
いいわけがない、こんな毎日。
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はじめまして。
ウエダともうします。
いきなりなんの話を書いているんだ、でしょうが、
現実に近かったフィクションです。
「モテたい」
男性ならだれしも持っている悩みですよね。えぇ、わたしも。
モテたい一心でモテるために行動し、
モテだしたらお金に困り始めたから手に入れるために行動した、
「わたし」自身の記録です。ちなみに現在進行系。
忘れっぽいというか、覚える気がないので
いろんな自分の情報を忘れていっています。
だから備忘録のためのブログです。
「わたし」がどうして、モテることになったのか。
どうやってお金を手に入れることができたのか。
登場人物はフィクションですが、出て来る単語は実在のモノです。
「電脳世界でチート能力を。」
チート能力とはいったいなんなのか。
今流行のWEB小説調で書いてみようかなと。
読んでいただけると幸いです。