USPTOが、特許技術の発明者のうち女性12%という統計を発表しています。

これを、女性の活用が進んでいないと見るか?、得意分野には性差があるとみるか?

自分は後者だと思っています。

 

日本に限らず、理工系の大学は男子学生のほうが多いです。機械工学科の女子はレアキャラです。

某医学部のように、女子学生を意図的に落としている訳ではありません。

逆に、文学部や外国語学部は女子学生が過半数です。

 

以前、弁理士の国際シンポジウムに参加した際も、特許のセッションはパネリスト4名とも男性でしたが、商標のセッションは4名中3名が女性でした。パネリストは3/4が外国人だったので、日本人に限った話ではありません。

 

年末に参加した日本商標協会のシンポジウムは、約半分が女性でした。商標実務家の多数派は法文系出身の方です。

 

もちろん、個別に見れば女性で理数系が強い方、男性で語学が堪能な方もいます。

しかし、統計では上記の通りということです。

 

スポーツが得意な方、音楽が上手な方、勉強が得意な方、リーダシップがある方、慎重で思慮深い方。人間には個性と能力差があります。

 

「特許の発明者(理工系出身者)に女性が少ないから、女性の活用が遅れている」というのは、少々違うように思います。

 

https://japan.cnet.com/article/35132648/

 米特許商標庁(USPTO)が米国時間2月11日に公開した報告書によると、特許を出願する女性は増えているが、発明家全体に占める割合に関しては大いに改善の余地があるという。

 

 「Progress and Potential: A profile of women inventors on U.S. patents」(進歩と可能性:米特許における女性発明家の概要)と題されたこの報告書によると、発明者の中に1人でも女性が含まれている特許の割合は、1980年代の7%から2016年の21%に増加したが、2016年に特許を取得した発明者のうち女性が占める割合はわずか12%だったという。

 

 報告書には、「これらの集団内で十分に活用されていない人材を生かすことは、イノベーションを刺激して成長を促進するのに有益だ」と書かれている。この集団を指すものとして、「失われたアインシュタインたち」という考え方に言及している。これはつまり、「イノベーションと発明家のロールモデル」に触れていたなら、有益な貢献ができたかもしれない人たちのことだ。なお、今回の報告書が公開された2月11日は、国連が定めた「科学における女性と女児の国際デー」でもある。

 

 女性発明家の割合が低いことは、STEM(科学、技術、工学、数学)分野に女性が少ないという議論に新たな一面を加えるものだ。

 

 米労働統計局がまとめた2018年の統計によると、女性が占める割合はコンピュータと数学の職種で25.6%、建築と工学の職種で15.9%だったという。有色人種の女性の場合、この比率がさらに低くなる傾向にあるとする別の調査結果もある。STEM職に従事する女性の雇用者数は増加してきたが、特許を取得する女性の大幅な増加にはつながっていないことがUSPTOの調査で明らかになった。