こんばんは
無事タイに戻ってこれて安心しております。
ぼちぼちブログ第52回目を迎えます。
That’s life. Life goes on...
我々の4年間の集大成は終わった。
大会に入ってから終わるまでの2週間の刻は特にあっという間に流れていった。
しかし、2週間は我々にとって非常に濃いモノであったのは違いないと思し、メイクドラマも生まれた。
初戦はFIFA女子ランキング1位 アメリカ
素直に言います。想像以上の強さで、けちょんけちょんにされました。
我々の思わくでは、どれだけ失点を防ぐか。
が、、、記録ずくめの結果に。
13得点はW杯における1試合最多得点更新
7選手が得点したのは大会史上初
1人の選手が5得点は1試合最多得点記録に並ぶ
想定外の結果で精神的ダメージをかなり喰らってしまい、試合後に涙を流す選手、焦燥しきった選手、また2日間寝れなかった選手もいたぐらいヤラれました。
まだ我々の予選通過の希望は全く終わった訳ではないが、切り替える必要があるが切り替えれなかった試合後。
中4日での2戦目
FIFA 女子ランキング9位 スウェーデン
前節から言えばランキングは下がるが8大会連続出場中で、準優勝の経験もある強豪。
ただ、それよりも我々の心を整えて挑む必要があった試合。
コンディショニング向上よりも、維持・下げないようにチーム全体が努めていたと思います。
トレーナー視点でいうと、例えば体重管理であったり。
もちろん色々と要素は絡んできますが、
女性は男性と違いますし、この半年間帯同してメンタル面で左右されるケースもあると考えれてました。もちろん前節が前節だけに。
結果は
負けはしましたが、この試合でドラマが生まれました。
試合展開はアメリカ戦よりもボールを持つ時間が増え、アタック出来る場面も増えました。
ただ、、、効果的に得点を重ねられて
90分の時点で4ー0でした。
しかし我々チーム全体で
“なんとしてでも”
”何とか得点を”
“絶対に次に繋がる得点を”
という想いが自然に生まれてました。
わたし自身チームの雰囲気を感じてました。
我々には”1得点”が必要でした。
アディショナルタイム3分。
そして、その我々の想いが結びました。
一本のパスによって女子タイ代表の希望が作り出されました。
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戦績として明らかに負けですが、
我々にとって本当に重要な得点であった事は間違いありませんでした。
信じ抜く心が大切とも思った瞬間。
中3日での3戦目
FIFA 女子ランキング 39位 チリ
実はこの戦いが行われる前までは、まだ我々の予選通過の希望は残されていた。笑
前日の他のグループが行われる前の時点で、
①スコットランド vs アルゼンチン の直接対決で結果が引き分け。
②我々と同日で我々より早く試合が行われる他のグループ
カメルーン vs ニュージーランド の直接対決で
結果が引き分け。
③ タイランド vs チリの直接対決で
我々が勝つ。
以上の条件がクリア出来れば予選通過の予定でした。
そして試合前日の
スコットランドvsアルゼンチン戦
69分を終えて3ー0でスコットランドの優勢。
皆んな、やっぱアカンかぁという雰囲気。
がしかし、想いは叶いました。笑
94分アルゼンチンの獲得したPKで追い付き3ー3の引き分けで試合終了。
当然、我々は大盛り上がり。笑
試合当日
試合会場に向かう前から始まった
カメルーンvsニュージーランド戦。
我々はワクワクドキドキ状態でした。
結果によってメンタル面が大幅に変わるのは間違いないですから。
全員がこの試合を見ないという選択肢はありましたが、その選択肢はありませんでした。笑
スタジアム入りしソワソワ。
アップ前、90分の時点で なんと1ー1。
アディショナルタイム5分
ざわざわ、ざわざわ。。。
そして、5分!!
奇跡が、、、
カメルーンに。笑
アディショナル5分に得点し2ー1で勝利。
これにて我々の予選通過を阻まれました。
皆んな何でやねーん!って表情でしたが、
逆に次なる目的がはっきりしました!
勝ち点を取ってタイに戻ろうと!
前半を終え0ー0
手ごたえを感じました。
が、後半開始早々オウンゴールをしてしまい失点。
攻防が続くなか、終了前に失点してしまい万事休す。
そして、タイ女子代表のFIFA Women’s World Cup France 2019 が終わりました。
結果 3連敗 予選敗退
現地まで駆けつけて応援してくださったサポーター、またタイ女子代表を応援してくださったファンの皆様、本当にありがとうございました。
P.S.
このワールドカップの為に始まった合宿が今年1月。自分自身も1月から帯同してました。
この半年間は色々考えさせられましたし、
学びは一切無く、色々と経験出来ました。
経験の後の学びはあると思いますが、この半年間は無かったです。今現在、思い出しながら学びを得れてます。
また、ぶっちゃけて言うと
タイ国内キャンプの5ヶ月間は体力が擦り切れました。
事前ヨーロッパキャンプと大会の1ヶ月間は、
ホンマに今までに経験した事がないぐらい精神崩壊?爆発?しました。
でも今は健全です。笑
トレーナーという仕事の勤務形態・やり方・働き方は各それぞれですし、多種多様であります。
しかし、ブラック企業ならぬブラックな仕事ですよ!笑
本気で目指してないなら辞めるべきですよ。笑
ちなみにですが、この6ヶ月間の1日平均勤務時間 14時間弱ぐらい。 残業いったい何時間?笑
いやいやいや、14時間がどうこうって全く自分には関係ありません。言い方悪いですが、チームに帯同し合宿期間中の拘束時間はこれだけ長いって事です。
合宿期間中やからむしろ24時間仕事です。笑
ま、時間をどう使うかは自分次第です。
でも、なぜ続けられたかって・・・
この仕事が好きやし、楽しいからです。
なによりタイ代表の為に。
充実させるのは自らの行動です。
そして6ヶ月間で最も感じた事がありました。
“人の優しさ” .....見てくれている人は見てくれている。
ホンマにどれだけ救われたか。
感謝してもしきれません。
本当にありがとうございました。
以上で終わります。
長々とお付き合い頂きありがとうございました。
皆さま、手洗い・うがい・水分補給を忘れずに。
ではまたの機会に。