空海が明星を観て悟った話は有名です。
何か事情があって2年遅れて大学に入った大師は、10日に一度の科挙を模した試験をクリアするため、強力な暗記力を手に入れたかった。そこで、お釈迦さまの一切経法暗記の効験の求聞持聡明法を修することにした。
すると、谷響きを惜しまず、明星来影するという行の成就の印を得た。
それまでは、立身出世を求めていた大師は、その後、タントラ密教を求めて入唐する。
神秘体験が、大師の心境を変えたのです。
求聞持聡明法とは、真言を100万遍誦えるという行ですが、成就すると、完全な記憶力を得ます。
集中力が非常に高まる境地に達するわけです。
谷響を惜しまずは、私見では、体外離脱の暗示だと思います。
明星来影すは、光体験です。
以上の経験は修行での進捗の証です。
意識がクリアになっていくと
記憶力が上がり、
体外離脱もし、
光と一体になる体験もする。
スピリチュアルは、体験に始まり、体験が続き、体験が導くのです。
なぜなら、神への合一の道なので
進捗があると、その段階においての、神秘体験が起こります。
神に戻るというか、
神になっていくのです。
神秘体験が入り口であり、道を順調に進んでいるよという証です。
楽しみですね。
急がず焦らず求めず自惚れず。