姉から真実を聞いて涙が止まらなかった。


「お母さんに電話する」
と言って母に電話した。


泣きながら言った。
「お姉ちゃんから全部聞いた。
最低や。



もうお母さんじゃない。」


お母さんは、
多分、
ごめんね。分かったよ。
と言ってたと思う。


信じられなかった。
信じたくなかった。


ああ、そう言えば前に携帯見せてくれなかった時があったな。 
そういうことか。


父の借金。
母の浮気。


まだまだお子ちゃまだった自分には受け止めきれなかった。



母から申し出た離婚に、
父はしばらく拒否していたらしい。
こどものことを思ってとも言っていた。


私は離婚理由を借金のせいだと思っていたし、昔から仲が悪かったから、もう限界なんだと思っていた。


本当の理由を知っていた姉は祖母に怒られたらしい。
「何故離婚に反対しなかったのか。
あんた(孫。私たち)たちが離婚に賛成しなかったら、離婚せんかった。」


姉は祖母に怒られたことに怒っていた。

「おばあちゃんも一番可愛いのは娘や。
なんで浮気して、かばえる?
孫のせいとか。よう言うわ。」



ほんまそれ。



親の離婚に賛成した、こども責めるとかー。



こわっ。



にんげんふしん。
になりました。





それからしばらくは父と姉と3人仲良くくらしていたけど、個々がそれぞれ悲しかった。