幼稚園の初日は大号泣だった。
行くのが嫌だった理由は分からないけど、多分母と離れるのが嫌だったんだと思う。
慣れない日々が続いて泣くこともあったりしたけど、仲良しのお友達がいたから楽しめるようなってきた。
その子といつも一緒に遊んでいた。
その子は少しヤンチャなタイプ。
工作の時間に、
私の何かが気に入らなかったらしく、そこから怒ってしまい口をきいてくれなくなった。
こどもなりのイジメっぽい行動をとられた。
私はこわくてしばらく幼稚園に行けなくなった。
そうした私の為に、
母は幼稚園に行き、
私が幼稚園に行けるよう先生に会いに行ってくれていた。
何日か幼稚園に通ってくれたそうだ。
大人になって、
私「そう言えば私、幼稚園、しばらく行けんかった時期あるよなー。」
母「そうやなー。
あんときは、お母さん幼稚園に何度か行ったなー。
おかあさんが幼稚園に行った時な、おかあさんの顔が見えたら先生がコソコソ言うてたわ。
また来たわー。とか言われてな。」
そんなことは当時は知らなかった。
先生に来ることを嫌がられるほど、必死に私のことを訴えかけてくれたんだ。
そのおかげがしばらくすると幼稚園に通うことが出来、無事卒園することも出来た。
ありがとう、おかあさん。