母が居なくなった実感があふれ、涙が止まらなかった。



当時高1から7年付き合った彼氏がいて、母が居なくなった私の心の拠り所だった。



彼氏が家に来てくれ、
コンビニに行き、食べ物を買ってきてくれた。
泣いてる私の口におにぎりを運んでくれた。



「お腹すいちゃうよ?
食べ。」



泣きながらおにぎりを食べた。 
身体に力が入らず、
ぐったりしていた私に優しさが身に染みた。



少し落ち着き、リビングで姉と3人話をした。



お姉ちゃんも辛かったはずだ。
一人にさせてゴメンね。
でも私は高校1年にもなるのに、
まだまだ子どもだったんだよ。



大人びた行動をとっていた癖に、あまあまの精神力だった。



悲しさゆえに、
その日から私は父に悪態をとるようになってしまった。
お父さんのせいだ。
お父さんのせいでお母さんがでていった。
そう思い込んでいた。



そんな態度の私に、父はなにも言わなかった。






本当の理由を知っていた姉は相当辛かったはずだ。



父もまた自分の悲しさと戦い、
私のことは考える余裕もないようだった。



みんな辛かった。



おかあさん。
おかあさん。
おかあさん。


私達に会えなくなるの、寂しくないの?





その日からご飯は姉が作ってくれたり、自炊をしたり生活が一変した。



母はどんな生活をしていたんだろう。
きっとその頃は幸せだったんだろうか。

私達のことを考える日はあったんだろうか。


私は、はりつめた糸が
もう切れそうになっているんだよ。