高校1年の冬。



お母さんはタクシーに一人乗り込み、
一度も振り返らずに行ってしまった。



走り去るタクシーを姉と二人で見つめていた。
なぜ振り返らないのか。
ただただ悲しかった。





捨てられた。
そう思うしか出来なかった。



母にとって私はいらない存在だったのか。
今でもその思いを自問自答してまう。



「お母さん私を捨てないで」
そう叫ぶ夢を時々みてしまう。



中学生以降、
反抗ばかりして困らせていた私。
タクシーを見つめる私は、
ただただお母さんと楽しく遊んでいた小さいときに戻ったようだった。






そうして
母が家から居なくなった。





涙が止まらなかった。








なんで離婚に同意なんてしたんだろう。



「離婚しようと思う」
いつ告げられたのか、
どちらから言われたのか、
その時になんて説明されたのか、
全く覚えていない。



なんで同意しちゃったんだろう。



私達姉妹が反対してたら離婚してなかったのかな。









父と母が高1の時に離婚しました。



離婚にいたるまでや、
母が出ていってから、
自分自身の心を整理していけたら良いなと思います。
時系列はバラバラですが、
思うままに綴っていきたいと思います。



父と母の現在についても、
追々書いていきたいと思います。