父は金融系の仕事に就いていた。



毎日朝5時や6時には家を出て、
帰ってくるのも遅かった。


今であれば問題になるであろうパワハラ的指導も受けていたそうだ。



父は少し変わり者で、上司とは反りが合わないことも多かったそうだ。 



真面目で理不尽を嫌い、
上司から理不尽なことで指導をうけるとよく反発もしたそうだ。
反発したことで頭をどつかれたこともあるらしい。
その時どうしたの?と聞いたら、
血が少し流れ出たけど、そのまま立ってたな。周りはシーンとしてたわ。
と言っていた。



そんな時代だったんだろうか。



母いわく、
普通の人はそんな事はされない。
お父さんは変わってるし、上司に逆らうから特にそんなことをされたんだと言っていた。



そんなストレスフルな毎日をおくる父が帰ってきても、専業主婦の母は冷たかった。それはいつからだろうか覚えていない。

父が帰ってきた動作音でテレビが聞こえないとボリュームを上げ、イライラしてることもあった。





父が先に問題を起こしたから母がそんな態度になったのか、そんな態度の母がいるから父は家にまっすぐ帰って来なかったのか。



お互いがお互いにいたわりあえてなかったんだと私は思う。