私が小学3年の頃祖母が亡くなった。
(父の母)




その頃を境に
両親の関係は悪化していった。






祖母は病気で、
亡くなる数年前から、
遊びに行くとベッドの上にいてる事が多かった。




早くして亡くなってしまい、
父も寂しかったと思う。
年は60代半ばだった。



私にとって初めての身近な死が、
祖母の死だった。


夏休みの体験学習から帰ってきたときだった。

「おばあちゃんが死んでしまったよ。」
母が私に伝えた。


私は死ぬということが理解出来てなくて、
そうなんだ。という感覚だったと思う。



「今から友達と遊ぶ約束しちゃったから、行ってきていい?」


「何言ってんの!
おばあちゃんが死んじゃったんやで。
断りなさい!」
怒られてしまった。
化粧しながら、ピリピリしてる雰囲気を覚えてる。







父の涙はこれまで見たことがなく、
姉と
お父さんを泣かそう!
と企てたこともあるくらい。


我慢強い。
忍耐強い。




これが初めてみる涙になるなら、
涙なんて見たくなかったね。
と、姉と話した。 



初めてのお葬式、納骨。
納骨はこわかった。




祖父は優しく物静かな人だった。
祖母の死を、
話はしないが悲しんでいた。








それから、
何度か亡くなった祖母の家に行った。


そこには常に親戚もいた。



祖母は4姉妹。
祖母が亡くなったので3人のおばちゃん。
私は一人をのぞいて
2人のおばちゃんが嫌い。
特に1人はめちゃくちゃ嫌い。



何を言われたかは覚えてないけど、
会うたびに嫌みを言われていた。


そしてこの姉妹は、
母にも散々嫌みを言っていたらしく、
挙げ句の果てには

母が祖母を殺した

ようなことを言ったらしい。
それを大人になってから聞いた。



病気がちな祖母の面倒を、
母がもっと診ておけば死ななかった。
とかそういう内容だったらしい。



母はよくプリプリ怒るが、
心根は優しい。
そういう嫌味に言い換えせるタイプではなく、胸に刻まれてしまった。



私があのとき小学生でなければと何度も思った。
言い返したたかった。
守ってあげたかった。



祖母の死から、
おばちゃんとは数回の法事で会って以来会っていない。



今会うことが会ったら、
問い詰めようと思ってる。
母に残した心の傷を反省して、詫びて欲しい。