動脈硬化は「突然の死」につながることがあります。
動脈硬化が原因になる病気として
●心筋梗塞、狭心症など
●脳梗塞、脳塞栓など
●末梢血管障害など
血液中に余分な脂質が多くなると、動脈硬化を起こしやすくなります。
脂質異常症には、自覚症状はほとんどありません。
脂質異常症とは、血液中にふくまれるコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)などの脂質が、一定の基準よりも多い状態のことをいいます。
(以前は、高脂血症ともいわれていました。)
「血液がドロドロの状態」になっています。
コレステロールには、悪玉(LDL)コレステロールと善玉(HDL)コレステロールがあります。
悪玉(LDL)コレステロールが高い場合、善玉(HDL)コレステロールが低い場合は要注意!
<脂質異常症の診断基準>
LDLコレステロール(悪玉): 140mg/dL 以上
( 境界域高LDLコレステロール: 120~139㎎ ⁄ dl )
HDLコレステロール(善玉): 40mg/dL 未満
トリグリセライド(中性脂肪): 150mg/dL 以上
悪玉(LDL)コレステロールが高いだけでは、血管にコレステロールはたまりにくいのですが、酸化されることで超悪玉LDLに変わり動脈硬化が進みます。
動脈硬化のもう一つの重要なポイントは、酸化を起こす活性酸素なのです!
抗酸化作用のあるものを積極的に摂りましょう!
ビタミンC、E、βカロチンを多く含む食品(緑黄色野菜など) ショウガ、ゴマ、コショウなどの香辛料など
また、LDLコレステロールを増やしてしまう食品は控えましょう。
●控えたい食材
ラード、バター、肉の脂身、生クリーム、卵、魚卵、マヨネーズ、洋菓子など
●積極的に摂りたい食材
魚類(特に青魚)、食物性タンパク質、食物繊維など
食事だけでなく、運動、生活の改善も大切なポイントです。
コレステロール、中性脂肪のことはお気軽に薬局ジョインにご相談ください。
【情報アレコレ】
家族性高コレステロール血症とは、遺伝子に異常があり、血液中のLDLコレステロールが細胞に取り込まれないで、血液の中に溜まってしまう遺伝性の病気です。
血管に強い圧力がかかっている高血圧の人が脂質異常症をともなうと、血管壁が傷つきやすいため動脈硬化がさらに進行するリスクがあります。また、インスリンが不足すると中性脂肪が体内で利用されにくくなり、血中に中性脂肪が増えてしまいます。そのため糖尿病の人は脂質異常症を伴いやすく、動脈硬化を進行させるリスクが高まります。