The Elephant Man
John Hurt
1940年1月22日 - 2017年1月25日
イギリスの俳優。

John Vincent Hurt
生年月日:1940年1月22日
没年月日:2017年1月25日(77歳没)
出生地:イングランド ダービーシャー・チェスターフィールド
国籍:イギリス
職業:俳優
配偶者:Annette Robertson (1962-1964)
Donna Peacock (1984-1990)
Jo Dalton (1990-1996)
Ann Rees Meyers (2005-2017)
《主な作品》
『ミッドナイト・エクスプレス』
『エイリアン』
『エレファント・マン』
《受賞》
MTVムービー・アワード
キャスト賞
2012年『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』
英国アカデミー賞
主演男優賞
1980年『エレファント・マン』
助演男優賞
1978年『ミッドナイト・エクスプレス』
男優賞(テレビ部門)
1975年『The Naked Civil Servant』
ゴールデングローブ賞
助演男優賞
1978年『ミッドナイト・エクスプレス』
《来歴》
父は聖職者。一家の期待もあり画家を志していたが、学生時代に断念。代って興味を持った芝居の世界に惹かれて舞台に立った。1962年、本格的に初舞台を踏み、1966年に初出演を果たした映画『わが命つきるとも』での高い演技力で注目された。
以降は映画を中心に活動の拠点を置き1971年の『10番街の殺人』、翌1972年『二人だけの白い雪』のヒットで一気に知名度があがる。1970年代後半からはテレビリーズにも出演。『裸の公僕』が代表作となった。日本ではオスカーにノミネートされた『ミッドナイト・エクスプレス』やハリウッドのSF大ヒット作『エイリアン』のクルー役で名前が知られる。のちに『スペースボール』に本人役でカメオ出演し、『エイリアン』のセルフパロディを演じている。
そして、デヴィッド・リンチ監督のカルト的な人間ドラマ『エレファント・マン』では、特殊メイクで扮した悲劇の青年ジョン・メリック役で「エレファント・マン」になりきり、再びオスカーにノミネートされている。
以降は、知的で心優しい父親や教師、中年男性役で登場。演技力を生かして悪役や時代物の独裁的権力者など、幅の広い役柄を演じきった。1980年代には『気球の8人』、『バイオレント・サタデー』、『チャンピオンズ』などに出演。マイケル・ラドフォード監督作、ジョージ・オーウェル原作の近未来SF大作『1984』では、国家権力に翻弄されながらも意志を貫く悲劇の主人公を演じた。
また、『サバンナ・スピリット/ライオンたちの物語』などの子供向けの動物番組や、アニメーションにおいてナレーションを務めている。ラース・フォン・トリアー監督による『アメリカ三部作』でも彼の詳細なナレーションが役割を果たしている。
イギリスの人気ドラマ『ドクター・フー』では2013年の50周年エピソード「The Day Of The Doctor」にてウォー・ドクターを演じ、『ハリー・ポッターシリーズ』ではオリバンダー老人役で出演した。
2015年、エリザベス2世よりナイト爵を授かる。
2015年には膵臓がんで治療中であることを明らかにしていたが、2017年1月27日に死去した。77歳没。
なお、2017年の映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でネヴィル・チェンバレンを演じる予定であったが、膵臓がん治療のため降板、ロナルド・ピックアップが代役をつとめた。
《主な出演作品》
1966
わが命つきるとも/A Man for All Seasons
1969
華麗なる悪/Sinful Davey
1971
二人だけの白い雪/Mr. Forbush and the Penguins
10番街の殺人/10 Rillington Place
ハメルンの笛吹き/The Pied Piper
1974
ブラッディ/ドクター・ローレンスの悲劇/The Ghoul
1977
殺しに愛のバラードを/The Disappearance
1978
ザ・シャウト/さまよえる幻響/The Shout アンソニー・フィールディング
ミッドナイト・エクスプレス/Midnight Express ゴールデングローブ賞 助演男優賞 受賞
英国アカデミー賞 助演男優賞 受賞
ウォーターシップダウンのうさぎたち/Watership Down 声の出演
指輪物語/The Lord of the Rings 声の出演
1979
エイリアン/Alien
1980
エレファント・マン/The Elephant Man 英国アカデミー賞 主演男優賞 受賞
天国の門/Heaven's Gate
1981
メル・ブルックス/珍説世界史PARTI/History of the World: Part I
1982
気球の8人/Night Crossing
パートナーズ/Partners
1983
バイオレント・サタデー/The Osterman Weekend
1984
リア王/King Lear テレビ映画
チャンピオンズ/Champions
1984/Nineteen Eighty-Four
殺し屋たちの挽歌/The Hit
1985
コルドロン/The Black Cauldron 声の出演
1986
ジェイク・スピード/熱砂の大冒険/Jake Speed
1987
スペースボール/Spaceballs
アリア/Aria
白い炎の女/White Mischief
1988
ベンガルの夜/The Bengali Night
1989
あどけない殺意/Little Sweetheart
スキャンダル/Scandal
1990
ザ・フィールド/The Field
フランケンシュタイン/禁断の時空/Frankenstein Unbound
テロリストを追え!/バーミンガム爆破事件の謎/The Investigation: Inside a Terrorist Bombing テレビ映画
1991
二重誘拐/Red Fox テレビ映画
ラルフ一世はアメリカン/King Ralph
1993
モノリス/Monolith
カウガール・ブルース/Even Cowgirls Get the Blues
1994
セカンド・ベスト/父を探す旅/Second Best
1995
サイゴン・ベビー/Saigon Baby
ロブ・ロイ/ロマンに生きた男/Rob Roy
デッドマン/Dead Man
ワイルド・ビル/Wild Bill
1997
ラブ&デス/Love and Death on Long Island
コンタクト/Contact
ブルート/Bandyta
1998
コーンウォールの森へ/All the Little Animals
1999
ノーエスケープ/If... Dog... Rabbit
ギャング・オブ・UK/You're Dead...
2000
銃撃犯/New Blood
ティガー・ムービー プーさんの贈りもの/The Tigger Movie ナレーター
ロスト・ソウルズ/Lost Souls
2001
コレリ大尉のマンドリン/Captain Corelli's Mandolin
ハリー・ポッターと賢者の石/Harry Potter and the Philosopher's Stone
2002
ミランダ/Lost Souls
2003
ドッグヴィル/Dogville 語り
2004
ヘルボーイ/Hellboy
2005
マンダレイ/Manderlay 語り
プロポジション -血の誓約-/The Proposition
スケルトン・キー/The Skeleton Key
ルワンダの涙/Shooting Dogs
2006
Vフォー・ヴェンデッタ/V for Vendetta
パフューム ある人殺しの物語/Perfume: The Story of a Murderer ナレーション
2008
オックスフォード連続殺人/The Oxford Murders
インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国/Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull
ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー/Hellboy II: The Golden Army
リカウント/Recount テレビ映画
ニューヨーク、アイラブユー/New York, I Love You
2009
イングリッシュマン・イン・ニューヨーク/An Englishman in New York
リミッツ・オブ・コントロール/The Limits of Control
2010
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1/Harry Potter and the Deathly Hallows - Part 1
2011
メランコリア/Melancholia
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2/Harry Potter and the Deathly Hallows - Part 2
裏切りのサーカス/Tinker Tailor Soldier Spy
インモータルズ -神々の戦い-/Immortals
2012
ホロウ・クラウン/嘆きの王冠/Hollow Crown テレビ映画
2013
オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/Only Lovers Left Alive
スノーピアサー/Snowpiercer
ドクターの日/Doctor Who:The Day of the Doctor テレビ映画
2014
ヘラクレス/Hercules
2015
きかんしゃトーマス 探せ!!謎の海賊船と失われた宝物/Sodor's Legend of the Lost Treasure
2016
ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命/Jackie
2017
スパイ・ミッション シリアの陰謀/Damascus Cover
The Dark Knight
映画
公開年 邦題 原題 役名 備考
1992
Clowning Around オーファン・クラウン役 日本未公開・クレジット表記なし
1997
ブラックロック
Blackrock トビー役 日本未公開
ポーズ! おしゃべりパソコン犬危機一髪!
Paws オベロン役 日本未公開
1999
トゥー・ハンズ 銃弾のY字路
Two Hands ジミー役 日本未公開
オーストラリア映画協会賞主演男優賞ノミネート
恋のからさわぎ
10 Things I Hate About You パトリック・ヴェローナ役
2000
パトリオット
The Patriot ガブリエル・マーティン役
チョコレート
Monster's Ball ソニー・グロトウスキ役
ROCK YOU!
A Knight's Tale ウィリアム・サッチャー卿役
サハラに舞う羽根
The Four Feathers ハリー・フェバーシャム役
2003
悪霊喰
The Order アレックス・ベルニエ役
ケリー・ザ・ギャング
Ned Kelly ネッド・ケリー役 日本未公開
オーストラリア映画協会賞主演男優賞ノミネート
2005
ブラザーズ・グリム
The Brothers Grimm ジェイコブ (ヤーコプ・グリム)役
ロード・オブ・ドッグタウン
Lords of Dogtown スキップ・イングロム役
ブロークバック・マウンテン
Brokeback Mountain イニス・デル・マー役 MTVムービー・アワード・ベストキス賞(ジェイク・ジレンホールと共同受賞)
オーストラリア映画協会賞主演男優賞受賞
オーストラリア映画協会賞 Reader's Choice Award for Best Actor 受賞
サンタバーバラ国際映画祭 Performance of the Year Award 受賞
サンフランシスコ映画批評協会賞主演男優賞受賞
ニューヨーク映画批評家協会賞主演男優賞受賞
フェニックス映画批評家協会主演男優賞受賞
ラスベガス映画批評家協会主演男優賞受賞
アカデミー主演男優賞ノミネート
英国アカデミー賞 主演男優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)ノミネート
Casanova ジャコモ・カサノヴァ役
キャンディ
Candy ダン役 オーストラリア映画協会賞主演男優賞ノミネート
2007
アイム・ノット・ゼア
I'm Not There ロビー・クラーク (ボブ・ディラン) 役
2008
ダークナイト
The Dark Knight ジョーカー役 アカデミー助演男優賞受賞
オーストラリア映画協会賞主演男優賞受賞
ゴールデングローブ賞 助演男優賞受賞
英国アカデミー賞 助演男優賞受賞







Dr.パルナサスの鏡
The Imaginarium of Doctor Parnassus トニー役 遺作
2017
I Am Heath Ledger 本人 ドキュメンタリー(日本未公開)
テレビ
放送年 邦題 原題 役名 備考
1993
Ship to Shore 自転車乗り役
1996
Sweat スノーウィー・ボールズ 初のレギュラー出演。ゲイの自転車乗り役
1997
Home and Away スコット・アーウィン役 ゲスト出演
Roar コナー 主演
《主な受賞》
アカデミー賞
2008年度 助演男優賞 『ダークナイト』
オーストラリア映画協会賞
2005年度 主演男優賞 (国外) 『ブロークバック・マウンテン』
2005年度 Reader's Choice Award for Best Actor 『ブロークバック・マウンテン』
2008年度 主演男優賞 (国外) 『ダークナイト』
英国アカデミー賞
2008年度 助演男優賞 『ダークナイト』
ゴールデングローブ賞
2008年度 助演男優賞 『ダークナイト』
インディペンデント・スピリット賞
2007年度 ロバート・アルトマン賞 『アイム・ノット・ゼア』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
2008年度 助演男優賞 『ダークナイト』
MTVムービー・アワード
2005年度 ベスト・キス賞(ジェイク・ギレンホールと共に) 『ブロークバック・マウンテン』
2008年度 悪役賞 『ダークナイト』
ニューヨーク映画批評家協会賞
2005年度 主演男優賞 『ブロークバック・マウンテン』
放送映画批評家協会賞
2008年度 助演男優賞 『ダークナイト』
全米映画俳優組合賞
2008年度 助演男優賞 『ダークナイト』
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Brokeback Mountain
【ヒース・レジャー】- 2 -
Heath Ledgerオーストラリア出身の俳優。

2008年の死後に公開された『ダークナイト』では主人公バットマンの宿敵ジョーカーを演じた。
ヒース・レジャーは、一ヶ月間ロンドンのホテルにひとりきりで閉じこもり、ジョーカー独特の声や笑い方を作り上げるなどして圧倒的な役作りで撮影に臨み、ジャック・ニコルソンのとはまた違ったジョーカー像を創造することに成功し、批評家から高い評価を得る。
この作品で彼はアカデミー助演男優賞、ゴールデングローブ賞 助演男優賞、英国アカデミー賞 助演男優賞など主要映画賞を総なめにした。故人のアカデミー賞受賞は、ピーター・フィンチ以来32年ぶり2例目となる。アカデミー授賞式には亡き本人に代わり、両親と姉が出席。父親のキム・レジャーは、「息子の演技を評価していただき、ありがとうございます」と礼を述べた。また、関係者にも感謝の意を伝え、「息子は映画の世界を愛していました」とメッセージを送った。また、同助演男優賞の中では史上4番目(28歳と324日)の若さでの受賞となった。
死亡時、テリー・ギリアム監督作『Dr.パルナサスの鏡』の撮影途中であったため、ジョーカーを演じた『ダークナイト』が遺作になるものとみられていたが、親友のジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウが代役の出演を快諾して製作の続行が可能になり、無事に完成し公開された。なお、本作でのヒースの演技はカット・加工されることなく予定通り使用された。さらに、ヒースの代役を務めた3人は出演料のすべてを娘のマティルダに寄付した。
ヒースレジャーは映画監督業にも興味があり、生前いくつかのミュージックビデオでは監督をつとめている。2006年には、オーストラリアのヒップホップアーティストN'faのシングル「Seduction Is Evil (She's Hot)」やベン・ハーパーのシングル「Morning Yearning」のミュージックビデオを監督した。
《突然の死》
2008年1月22日、ヒースは映画『ダークナイト』の完成を待たずに、マンハッタンの自宅アパートで遺体で発見された。28歳没。前年11月頃から不眠症となり、「とても疲れているのに二時間程しか眠れない」と映画『ダークナイト』出演に際してのインタビューでは睡眠薬服用を公言している。また、インタビュー時期は自身の婚約解消と別居が重なる時期でもあった。当時はインフルエンザにもかかっており、薬の併用摂取(特定の薬物を過剰摂取したわけではない)による急性薬物中毒による事故死だった。
1月26日にロサンゼルスで、2月9日に地元パースの大学で葬儀が行われた。
2001年から2002年まではヘザー・グラハム、2002年から2004年まではナオミ・ワッツと交際。『ブロークバック・マウンテン』で共演した女優ミシェル・ウィリアムズと2005年に婚約。同年10月28日に長女マティルダ・ローズが誕生したが、2007年9月に婚約解消。その後はヘレナ・クリステンセン、ジェマ・ワード、メアリー=ケイト・オルセンとも交際の噂があった。
映画評論家のピーター・トラヴァースは、雑誌『ローリング・ストーン』誌上での『ブロークバック・マウンテン』のレビューにおいて、「レジャーの壮麗な演技は、まさに演技における奇跡である」と述べ、「レジャーは彼(イニス)がどう動くか、どんな喋り方や動き方をするかを理解しているだけではなく、どう呼吸するかまで理解している」と評した。
作家、音楽・映画批評家、詩人のステファン・ホールデンは、『ニューヨーク・タイムズ』紙上での『ブロークバック・マウンテン』のレビューにおいて、「レジャー氏の演技は、マーロン・ブランドやショーン・ペンの最良の演技に匹敵するくらい、偉大な演技である」と評した。
ダニエル・デイ=ルイスは、ヒース・レジャー死去直後の2008年全米映画俳優組合賞、主演男優賞の受賞スピーチにおいて、自分に映画界復帰の気持ちを与えてくれた俳優としてヒース・レジャーの名前を挙げ、「『ブロークバック・マウンテン』での彼の演技は、比類なく、完璧でした」と語り、「映画の最後のあのトレーラーの場面は私が今まで見た全てのシーンのどれにも引けを取らないほど感動的でした」と述べて、賞をヒース・レジャーに捧げた。


トーク番組やバラエティショーに出るのも苦手としていた。
『パトリオット』で共演したメル・ギブソンとは親交があったものの、『ブロークバック・マウンテン』の出演を機にレジャーとの関係が疎遠になった。ギブソンはレジャーにゲイの役を演じないように忠告したが、彼がこの忠告を無視して『ブロークバック・マウンテン』への出演を決めたため、両者の関係は冷めてしまったという。ギブソンは超伝統主義カトリック教徒として知られ、道徳的にも極めて保守的な信条の持ち主であったため、レジャーが同性愛者の役柄を演じるのは受け入れがたかったと見られる。
ギブソンの代表作『マッドマックス』シリーズの4作目の制作企画が2001年~2003年頃にあった時、『パトリオット』以来の共演の可能性があった。ギブソンが演じた主人公マックスのDNAを受け継ぐ「息子」としての新しいマックス役で、ギブソン演じるマックスが過去のフラッシュバックで登場する形で共演するとされていた。また2014年にジョージ・ミラー監督はレジャーをキャスティングしようとしていた事を認めている。
『Dr.パルナサスの鏡』の出演オファーを1度は断るも、その後、自分から直接テリー・ギリアム監督のもとに出向いて前言を撤回。「ケータリング係でもいいから参加させてほしい」と頼んだ。
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