hiroチャンのブログ -178ページ目

The Departed -3 -


【マーティン・スコセッシ】- 3 - 


《作品》
監督作品
公開年 邦題 原題 備考

1963年
君のような素敵な娘がこんなところで何してるの?
What's a Nice Girl Like You Doing in a Place Like This?

1964年
(邦題不明)
It's Not Just You, Murray!

1967年
(邦題不明)
The Big Shave

ドアをノックするのは誰?
Who's That Knocking at My Door 兼 脚本・出演

1970年
(邦題不明)
Street Scenes

1972年
明日に処刑を…
Boxcar Bertha 兼 カメオ出演(娼館の客)

1973年
ミーン・ストリート
Mean Streets 兼 脚本・製作・出演

1974年
(邦題不明)
Italianamerican

アリスの恋
Alice Doesn't Live Here Anymore 兼 出演

1976年
タクシードライバー
Taxi Driver 兼 出演(タクシー客)
カンヌ国際映画祭 パルム・ドール 受賞

1977年
ニューヨーク・ニューヨーク
New York, New York

1978年
(邦題不明)
American Boy: A Profile of Steven Prince ドキュメンタリー映画

ラスト・ワルツ
The Last Waltz 兼 出演
ドキュメンタリー映画

1980年
レイジング・ブル
Raging Bull 兼 脚本・出演

1983年
キング・オブ・コメディ
The King of Comedy 兼 出演

1985年
アフター・アワーズ
After Hours カンヌ国際映画祭 監督賞 受賞
インディペンデント・スピリット賞 作品賞 受賞

1986年
ハスラー2
The Color of Money

世にも不思議なアメージング・ストーリー(オムニバス作品)
Amazing Stories

1988年
最後の誘惑
The Last Temptation of Christ 兼 脚本

1989年
ニューヨーク・ストーリー(オムニバス作品)
New York Stories

1990年
グッドフェローズ
Goodfellas 兼 脚本・製作
ヴェネツィア国際映画祭 銀獅子賞 受賞

1991年
ケープ・フィアー
Cape Fear

1993年
エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事
The Age of Innocence 兼 脚本・出演

1995年
カジノ
Casino 兼 脚本

マーティン・スコセッシ 私のアメリカ映画旅行(仮題)
A Personal Journey with Martin Scorsese
Through American Movies ドキュメンタリー映画

1997年
クンドゥン
Kundun

1999年
マーティン・スコセッシ 私のイタリア映画旅行
英語:My Voyage to Italy
イタリア語:Il mio viaggio in Italia ドキュメンタリー映画

救命士
Bringing Out the Dead

2002年
ギャング・オブ・ニューヨーク
Gangs of New York 兼 出演
ゴールデングローブ賞 監督賞 受賞

2003年
フィール・ライク・ゴーイング・ホーム
Feel Like Going Home
The Blues The Blues ドキュメンタリー映画

2004年
アビエイター
The Aviator 兼 出演

2005年
ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム
No Direction Home: Bob Dylan ドキュメンタリー映画

2006年
ディパーテッド
The Departed アカデミー監督賞 受賞
ゴールデングローブ賞 監督賞 受賞

2007年
(邦題未定)
The Key to Reserva 短編映画

2008年
ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト
Shine a Light 兼 出演
ドキュメンタリー映画

2009年
シャッター アイランド
Shutter Island 兼 製作

2010年
Public Speaking Public Speaking ドキュメンタリー映画

2011年
ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド
George Harrison: Living in the Material World ドキュメンタリー映画

ヒューゴの不思議な発明
Hugo 兼 製作・出演(カメラマン)
ゴールデングローブ賞 監督賞 受賞 初の3D映画

2013年
ウルフ・オブ・ウォールストリート
The Wolf of Wall Street 兼 製作

2016年
沈黙 -サイレンス-
Silence

2019年
アイリッシュマン
The Irishman Netflixオリジナル映画

ローリング・サンダー・レビュー: マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説
Rolling Thunder Revue: A Bob Dylan Story by Martin Scorsese Netflixオリジナル・ドキュメンタリー映画

2022年

キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン 

Killers of the Flower Moon 兼製作

TBA

Sinatra


Gangs of New York  2話のみ監督、兼製作総指揮 


Sinatra 


A Life of Jesus 


What Happens at Night 


《プロデュースのみ》
グリフターズ/詐欺師たち The Grifters (1990)

恋に落ちたら…
Mad Dog and Glory (1993)

クロッカーズ
Clockers (1995)

グレイス・オブ・マイ・ハート
Grace of My Heart (1996)

ステューピッド・イン・ニューヨーク
Kicked in the Head (1997)

ハイロー・カントリー
The Hi-Lo Country (1998)

ユー・キャン・カウント・オン・ミー
You Can Count on Me (2000)

ソウル・オブ・マン
The Soul of a Man (2003)

ヴィクトリア女王 世紀の愛
The Young Victoria (2009)

マラヴィータ
The Family / Malavita (2013)

ビニー/信じる男
Bleed for This (2016)

スノーマン 雪闇の殺人鬼
The Snowman (2017)

エジソンズ・ゲーム
The Current War (2017)

私というパズル

Pieces of Woman (2020)


カード・カウンター(2021)

The Card Counter  


マエストロ: その音楽と愛と(2023) 

Maestro  Netflixオリジナル映画 


Die, My Love (TBA) 


ザ・ビートルズ’64 
Beatles ’64 (2024)ディズニープラス


《出演のみ》
ラウンド・ミッドナイト
Round Midnight (1986) - 興行師


Yume (1990) - ゴッホ

真実の瞬間
Guilty by Suspicion (1991)

クイズ・ショウ
Quiz Show (1994) - 製薬会社社長

ハリウッド・ミューズ
The Muse (1999)

シャーク・テイル
Shark Tale (2004) - サイクス ※声の出演

ヒッチコック/トリュフォー
Hitchcock/Truffaut (2015) - 本人 ※ドキュメンタリー作品

健さん (2016) - 本人 ※ドキュメンタリー作品

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Raging Bull -2 -

 

【マーティン・スコセッシ】- 2 -



1980年、デ・ニーロが熱望したボクシングのミドル級元チャンピオン、ジェイク・ラモッタの自伝『レイジング・ブル』を監督(脚本はポール・シュレイダー)、無骨なまでに妥協のないスタイルで主人公の病理を突き詰めたこの映画は公開当時、批評は賛否両論に激しく別れたが、デ・ニーロがアカデミー賞の主演男優賞を受賞し、今日では「1980年代最高のアメリカ映画」と高く評価される。

その三年後には、デ・ニーロと再びタッグを組み、『キング・オブ・コメディ』を発表。
当時は劇映画監督からの引退を考えており、最後にキリストについての映画を作ろうと、デ・ニーロにキリスト役のオファーをしたが断られ、逆にデ・ニーロから本作の監督をオファーされた。
『キング・オブ・コメディ』は公開当時は失敗作と言われたが、後年から役者の演技や、脚本などの評価が高まり、現在ではスコセッシの代表作の一つとされている。

1986年にはポール・ニューマンとトム・クルーズを主演に迎え、『ハスラー』の続編、『ハスラー2』を監督。本作でニューマンに初のアカデミー主演男優賞をもたらした。

1970年代初頭から熱望していたギリシャの哲学者・小説家ニコス・カザンザキスの『キリスト最後のこころみ』の映画化『最後の誘惑』を1988年に実現(脚本はポール・シュレイダー)するが、キリスト教右派からの猛烈な抗議と暴力的な脅迫・上映妨害を受けることになる。

1987年発売の、マイケル・ジャクソンのヒットナンバー『Bad』の、約16分にも及ぶプロモーションビデオを手がけ、もはやPVではなく映画とも言われた完成度の映像を作り上げる。

1990年に発表した、アメリカのイタリア系マフィアの実態を描いた『グッドフェローズ』を発表し、ジョー・ペシがアカデミー助演男優賞を受賞。
スコセッシも、第47回ヴェネツィア国際映画祭にて監督賞にあたる銀獅子賞を受賞し、名実共に現代アメリカ映画で最も尊敬される映画作家としての地位に上り詰める。
なお、同年には映画人として尊敬する黒澤明監督の『夢』にヴァン・ゴッホ役として出演した。
翌年には『恐怖の岬』をリメイクしたスリラー『ケープ・フィアー』(1991年)で初めての商業的な成功も納め、続いてピュリツァー賞受賞作家イーディス・ウォートンの『無垢の時代』を忠実に映画化した『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』(1993年)を発表、粗暴な男たちの身体的暴力の描写を得意とするというイメージを払拭し、社交界を舞台にした精神的な暴力に満ちあふれる偽善的世界をシャープな演出であぶり出し、その評価を不動のものにする。

『グッドフェローズ』と同じ原作者ニコラス・ピレッジのノンフィクションに基づきラスヴェガスにおける組織犯罪のギャンブル支配を描く『カジノ』(1995年)を監督、続いてまったく正反対の世界として、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の前半生を忠実に映画化した『クンドゥン』(1997年)を、ハリウッド資本ながらも低予算、出演者ほぼ全員を素人の亡命チベット人キャストで監督。自身が「私の監督作品なかで唯一、本当に愛することができる映画」と述べる。
少年時代から悩まされていた持病の喘息が、この映画の製作中に治ってしまったという。

2002年の『ギャング・オブ・ニューヨーク』以降、それまでのスコセッシ作品とは比較にならない制作費をつぎ込んだ映画を発表するようになり、その3作品全てで主演を張ったのがレオナルド・ディカプリオである。
『ギャング・オブ・ニューヨーク』はスコセッシ自らが1970年代から温めていた念願の企画で、ディカプリオが参加することで興行価値を見込まれてやっと出資が実現した。
その後の『アビエイター』は逆にディカプリオ自身のプロダクションの旗揚げ作品で、スコセッシに監督を依頼して制作した。
スコセッシがこの作品と『ディパーテッド』を監督した背景には『ギャング・オブ・ニューヨーク』の興行不振があったものと見られるが、皮肉にも自身の企画では無いこれら2作品が、アメリカ国内での興収1億ドルを突破。『ディパーテッド』に至っては、アカデミー作品賞、監督賞を初受賞した。

2011年、テレビドラマ『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』で、第63回エミー賞ドラマ部門最優秀監督賞を受賞した。
同年、自身の作品では初のデジタルによる撮影、及び3D映画となった『ヒューゴの不思議な発明』を監督。それまでのバイオレンス映画から一転、子供向けの映画を洗礼された世界観で作り上げ、ジェームス・キャメロンからも激賞された本作は、アカデミー賞技術部門で5部門を受賞した。
二年後には、詐欺紛いの株売りで億万長者になった実在のディーラーであるジョーダン・ベルフォートの回顧録を映画化した『ウルフ・オブ・ウォールストリート』をディカプリオ主演で監督し、自身の監督作で歴代最高の全世界興行収入を記録した。

2016年の『沈黙 -サイレンス-』では、今度はハリウッドから離れた低予算で制作。遠藤周作の小説『沈黙』を原作とし、江戸時代の日本を舞台に宣教師たちの過酷な運命を描いた。

2019年には、実在したヒットマン、フランク・シーランの回顧録『I Heard You Paint Houses』を原作に、戦後のアメリカにおけるギャング史を総括した『アイリッシュマン』を発表。
スコセッシの長年の悲願であった本作には、24年ぶりのタッグとなったデ・ニーロや、スコセッシ作品には初参加となったアル・パチーノ、更には半引退状態だったペシ、『最後の誘惑』以来のカイテル等、豪華な顔ぶれが集結。しかし、その製作過程では製作費が膨れ上がったことに難色を示した出資会社や配給元が撤退を発表し、中止の危機にまで追い込まれていた。最終的には、ストリーミング配信会社のNetflixが資本元と配給担当の両方に名乗りを上げたため、製作続行に成功。スコセッシとしては、初のストリーミング配信作品となった。

2023年の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』では『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』を原作とし、自身もエリック・ロスと共同で脚本を執筆。レオナルド・ディカプリオとロバート・デ・ニーロが共演し、ディカプリオとは6度目、デ・ニーロとは10回目のタッグとなった。第96回目アカデミー賞では、史上最年長となる監督賞候補となった。



《作風》
作品の開始が、ストーリー全体の中盤・終盤から、または主人公が子供の頃からスタートすることも多い。

主人公が精神的に病んでおり、社会に受け入れられることを望んでいる

ニューヨークを舞台とする

主人公がナレーションを行う

常連キャストにロバート・デ・ニーロ、ハーヴェイ・カイテル、レオナルド・ディカプリオ、ヴィクター・アルゴ、ジョー・ペシなどがいる

スローモーション
ストップモーション
強い白光
生々しくリアルな暴力描写

やや長回しの、登場人物を後ろから追う移動撮影

上空から撮影されるシーン(「God's Point of View(神の視点)」と呼ばれている)

2013年には「Sight and Sound マガジン」にて、好きな映画として以下の12本を挙げている。
2001年宇宙の旅(1968年)
8 1/2(1963年)
灰とダイヤモンド(1958年)
市民ケーン(1941年)
山猫(1963年)
戦火のかなた(1946年)
赤い靴(1948年)
河(1951年)
シシリーの黒い霧(1962年)
捜索者(1956年)
雨月物語(1953年)
めまい(1958年)

《私生活》
女優のイザベラ・ロッセリーニやプロデューサーのバーバラ・デ・フィーナを含め、5度の結婚歴がある。
現在もニューヨークを活動の拠点としている。


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Taxi Driver -1-


【マーティン・スコセッシ】
Martin Scorsese




生年月日:1942年11月17日
出生地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク
職業:映画監督、脚本家、映画プロデューサー、映画俳優
ジャンル:映画
配偶者:Laraine Brennan (m. 1965)
Julia Cameron (m. 1975)
イザベラ・ロッセリーニ(1979年 - 1983年)
Barbara De Fina (1985 - 1991)
Helen Morris (1999 - )
《主な作品》
映画
『タクシードライバー』 

『レイジング・ブル』
『キング・オブ・コメディ』

『グッドフェローズ』 

『ギャング・オブ・ニューヨーク』
『アビエイター』
『ディパーテッド』 

『ヒューゴの不思議な発明』
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
『アイリッシュマン』
テレビドラマ

『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』


《受賞》
アカデミー賞
監督賞
2006年『ディパーテッド』
カンヌ国際映画祭
パルム・ドール
1976年『タクシードライバー』
監督賞
1986年『アフター・アワーズ』
ヴェネツィア国際映画祭
銀獅子賞
1990年『グッドフェローズ』
栄誉金獅子賞
1995年
東京国際映画祭
特別賞
2016年 長年の功績に対して
全米映画批評家協会賞
監督賞
1976年『タクシードライバー』
1980年『レイジング・ブル』
1990年『グッドフェローズ』
特別賞
2001年『マーティン・スコセッシ 私のイタリア映画旅行』
ニューヨーク映画批評家協会賞
監督賞
1990年『グッドフェローズ』
2006年『ディパーテッド』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
監督賞
1990年『グッドフェローズ』
ニュー・ジェネレーション賞
1976年『タクシードライバー』
放送映画批評家協会賞
監督賞
2004年『アビエイター』
2006年『ディパーテッド』
AFI賞
作品賞TOP10
2011年『ヒューゴの不思議な発明』
2013年『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
2016年『沈黙 -サイレンス-』
2019年『アイリッシュマン』
作品賞 (テレビ部門)
2010年『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』
生涯功労賞
1997年 長年の映画界への貢献に対して
スポーツ映画トップ10(第1位)
2008年『レイジング・ブル』
英国アカデミー賞
作品賞
1974年『アリスの恋』
1990年『グッドフェローズ』
監督賞
1990年『グッドフェローズ』
脚色賞
1990年『グッドフェローズ』
アカデミー友愛賞
2011年 長年の功績に対して
エミー賞
監督賞(ドラマ部門)
2011年『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』
作品賞(ドキュメンタリー/ノンフィクションスペシャル部門)
2012年『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』
監督賞(ドキュメンタリー/ノンフィクションスペシャル部門)
2012年『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』
グラミー賞
長編ミュージックビデオ賞
2006年『ノー・ディレクション・ホーム』
ゴールデングローブ賞
監督賞
2002年『ギャング・オブ・ニューヨーク』
2006年『ディパーテッド』
2011年『ヒューゴの不思議な発明』
セシル・B・デミル賞
2009年 長年の功績に対して
セザール賞
名誉賞
2000年 長年の功績に対して
ブルーリボン賞
外国語作品賞

1976年『タクシードライバー』 

ベルリン国際映画祭 

2024年 名誉金熊賞 

その他の賞
全米監督協会賞
監督賞(長編映画部門)
2006年『ディパーテッド』
監督賞(ドラマシリーズ部門)
2011年『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』
生涯功労賞

2003年 


《備考》
レジオンドヌール勲章
高松宮殿下記念世界文化賞
ハリウッド名声の歩道

《人物》
シチリア系イタリア移民の家に生まれ、マフィアの支配するイタリア移民社会で育ったため、その人格形成と作品の双方にはその出自が深く影響し、腐敗した矛盾に満ちた現実のなかでいかに人間としての倫理と善良さを実践できるか、それがしばしば不可能であることの苦悩を追求する映画が多い。また、そのなかでは人間の人間に対する無理解と不寛容の直接的表現として、リアルな暴力描写が重要な位置を占める。

極端な映画マニアでもあり、黒澤明の映画を名画座に通い続け鑑賞し、実際にフィルムを手にし、カットの構成を研究し尽くしたという。

ロックの最盛期に青春時代を過ごしたこともあり、ザ・バンド、ローリング・ストーンズ、ヴァン・モリソン、ボブ・ディラン、エリック・クラプトンなどの楽曲をしばしば作中に使用する。1972年、『エルビス・オン・ツアー』の分割画面モンタージュ映像の監督を務めた。その他、ザ・バンドの解散コンサートを撮った『ラスト・ワルツ』、ローリング・ストーンズを撮った『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』などの音楽関係の映像作品も多数手がけた。
特に、マイケル・ジャクソンのヒットナンバー『Bad』のミュージック・ビデオは、約16分間の短編映画のような構成となっている。
また、映画に関するドキュメンタリーも多数監督している他、古典映画の復元や再公開にも尽力している。

アカデミー賞では、6度目のノミネート『ディパーテッド』により第79回アカデミー賞監督賞・作品賞を受賞。また、監督賞発表の際には、親交の深いフランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグがプレゼンターとして揃って登場するという演出がなされた。

2011年、テレビドラマ『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』で第63回エミー賞ドラマ部門最優秀監督賞を受賞。

《略歴》
イタリア(シチリア)移民1世の父と移民2世の母の次男として、ニューヨーク市クイーンズ区にて生まれ、同市リトル・イタリーで育つ。喘息持ちで外で遊べなかったせいで子供の頃から映画に親しみ、ハリウッド映画の古典だけでなく、イタリアのネオレアリズモ映画(とくにロベルト・ロッセリーニ)や、ジャン・ルノワール監督などのフランス映画、イギリス映画の巨匠マイケル・パウエル監督の『赤い靴』、日本の溝口健二監督の『雨月物語』など、世界の映画の古典を見て育つ。だが少年時代は、映画監督ではなくカトリックの司祭を目指していたという。

ベトナム戦争の徴兵を逃れ、ニューヨーク大学の映画学部で学びつつ短編映画を監督、修士課程の卒業制作を基に撮りたした初の長編映画『ドアをノックするのは誰?』(1967年)で注目される。同じ頃、『豚と軍艦』を含む今村昌平の監督作を何作か見てその感性に共感した(スコセッシ曰く「今村の作品は血となり肉となった」)他、小林正樹監督の『切腹』、『上意討ち 拝領妻始末』に深い感銘を受けたという。

1970年代に入ってから、フランシス・フォード・コッポラやジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグ、ブライアン・デ・パルマといった若手監督たちと親交を深めるようになる。ブライアン・デ・パルマはスコセッシにロバート・デ・ニーロを紹介し、二人はその後多くの作品(2019年時点で9作品)を共に制作することになる。スコセッシはデ・ニーロが出演した自身の監督作の中で彼が最高の演技をしたのは『キング・オブ・コメディ』であると語っている。

1972年、ロジャー・コーマンの元で『明日に処刑を…』を監督。続けてデ・ニーロ、ハーヴェイ・カイテル出演で『ミーン・ストリート』を監督。その二年後には、『アリスの恋』を監督し、主演のエレン・バースティンがアカデミー主演女優賞を受賞。更には英国アカデミー賞 作品賞も受賞し、若手監督のホープとなる。

1976年、デ・パルマに紹介されたポール・シュレイダーの脚本『タクシードライバー』を映画化、カンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞し、世界中でセンセーショナルな話題を呼び起こした。

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