"The name is Bond, James Bond" | hiroチャンのブログ

"The name is Bond, James Bond"


【『007 ドクター・ノオ』】
イアン・フレミングの長編小説『007』シリーズ第6作。1962年10月5日公開、テレンス・ヤング監督のスパイアクション映画。『007』シリーズ映画化第1作。
ジェームズ・ボンド役をショーン・コネリーが演じた初の作品である。






日本初公開は1963年6月で、当時の邦題は『007は殺しの番号』。




イアン・フレミングの小説『007』シリーズ長編第6作。1958年、ジョナサン・ケープより出版された。

《ストーリー》
スメルシュのローザ・クレッブに倒され、6カ月の入院生活を送った後復帰したイギリス秘密情報部員ジェームズ・ボンドは、消息を絶ったジャマイカの責任者ストレングウェイズの調査を命ぜられた。ジャマイカへ飛んだボンドは、ストレングウェイズが調べていたジュリアス・ノオ博士を探るうち、ノオ博士がソビエト連邦に通じてアメリカの誘導ミサイル実験を妨害していることを知る。

映画
007 ドクター・ノオ

監督:テレンス・ヤング
脚本:リチャード・メイボーム
ジョアンナ・ハーウッド
バークレイ・マーサー
原作:イアン・フレミング
製作:ハリー・サルツマン
アルバート・R・ブロッコリ
出演者:ショーン・コネリー
ジョセフ・ワイズマン
ウルスラ・アンドレス
音楽:モンティ・ノーマン
撮影:テッド・ムーア
編集:ピーター・ハント
配給:ユナイテッド・アーティスツ
公開:1962年10月5日
1963年5月8日
1963年6月1日
上映時間:105分
製作国:イギリス
アメリカ合衆国
製作費:$1,000,000
興行収入:$59,567,035
配給収入:5780万円
次作:007 ロシアより愛をこめて

時は1962年、冷戦の真っ只中。
アメリカの要請で、月面ロケット発射を妨害する不正電波を防ぐ工作をしていたジャマイカ駐在の英国諜報部員ジョン・ストラングウェイズとその新人助手メアリーが消息を絶つ。
英国情報部「MI6」に所属するエリート諜報員「007」こと、ジェームズ・ボンドはMから、その捜査を命じられる。

CIAのフィリックス・ライターや、クォレルらと協力し、ボンドはリモートコントロールによってジャイロスコープコントロールを狂わせる装置が使用され、その発信地がジャマイカ付近であることを突き止める。

アメリカの月面ロケット打ち上げを目前に控え、ボンドはその妨害者の発見と、危機回避のため、近付く者は一人として無事に帰ったことのない「ドラゴン」の伝説がある「クラブ・キー」へと乗り込むのだが……。

原作 - イアン・フレミング
監督 - テレンス・ヤング
製作 - ハリー・サルツマン、アルバート・R・ブロッコリ
脚色 - リチャード・メイボーム、ジョアンナ・ハーウッド、バークレイ・マーサー
音楽 - モンティ・ノーマン、(ジョン・バリー ※アンクレジット)
撮影 - テッド・ムーア
編集 - ピーター・ハント
美術 - ケン・アダム
特殊効果 - フランク・ジョージ
メインタイトル・デザイン - モーリス・ビンダー
提供 - イオン・プロダクションズ・リミテッド
キャスト
ジェームズ・ボンド - ショーン・コネリー
ドクター・ノオ - ジョセフ・ワイズマン
ハニー・ライダー - ウルスラ・アンドレス
フェリックス・ライター - ジャック・ロード
M - バーナード・リー
ブースロイド少佐(Q) - ピーター・バートン
マネーペニー - ロイス・マクスウェル
デント教授 - アンソニー・ドーソン
クオレル - ジョン・キッツミラー
ミス・タロ - ゼナ・マーシャル
シルビア - ユーニス・ゲイソン
プレイデル・スミス(ジャマイカ総領事館) - ルイス・ブレーザー
スタント - ボブ・シモンズ

興行成績
当初は『007 サンダーボール作戦』が第1作になるはずだったが、著作権に関する訴訟問題から暗礁に乗り上げ、SF色のある第6作『ドクター・ノオ』が選ばれた。結果的に、米ソの宇宙開発競争や、偶然にも公開時に起きたキューバ危機などから、時事性を帯びた作品となった。

シリーズ第1作である本作は、100万ドルというシリーズ中最も低予算で製作されたが、6,000万ドルに近い興行収入を上げ、1962年の映画の世界興行成績で第1位となった。
日本での初公開
『007は殺しの番号』の題名で、1963年6月1日、東京はミラノ座・パンテオン・銀座スバル座の都内3館でロードショー公開された。事前の評価はさほど高いとは言えず、配給収入5780万円という結果で、同年公開された1963年度の外国映画配給収入で、ベスト10には入らなかった。

ボンド役の候補には、ケーリー・グラントやパトリック・マクグーハン、後に3代目ボンドとなるロジャー・ムーアなどが挙がっていた。

ボンドの初登場シーンは、ロンドンのアンバサダー・クラブ(Le Cercle,Les Ambassadeurs London)のカジノである。冒頭、しばらくボンドの顔が見えない。そしてここでボンドが言う"The name is Bond, James Bond"(邦訳は「ボンド。ジェームス・ボンドです」)は、以後シリーズで恒例の名乗り方となる。

ドクターノオは、原作者イアン・フレミングの従兄弟であるクリストファー・リーを意識して書かれたと言われている。
クリストファー・リーは、後に『007 黄金銃を持つ男』で悪役スカラマンガを演じている。その後、ドクター・ノオはパロディ版『カジノ・ロワイヤル』(犯罪組織の首領でル・シッフルの上司、ただし名前はノオではなくノア)、アニメ「JAMES BOND Jr.」(日本未公開)、海外製ゲームソフト「ゴールデンアイ ダーク・エージェント」などに再登場し、それぞれ対決相手として、引退したボンド、ボンドの甥、ボンドの元同僚で悪に転じたスパイ「ゴールデンアイ」と戦っている(部下の殺し屋にはオナトップなどがいるらしい)。

ドクター・ノオの部屋に置かれていた絵画を見て、ボンドが驚く。この絵画は、ゴヤの『ウェリントン公爵の肖像』で、実物は1961年(映画公開前年)、ロンドンのナショナルギャラリーから盗まれていた。犯人はドクター・ノオだったというスタッフのお遊び。実際に盗んだのはケンプトン・バントンという人物で、1965年になってこの絵を返還し、警察に出頭した。このシーンは本映画に冷淡だった批評家にも絶賛された。この出来事のパロディなのか、ウェリントン公爵は第15作『リビング・デイライツ』の終盤ボンドの命を救うことになった。

ウルスラ・アンドレス演ずるハニー・ライダーが白いビキニ姿で海から上がってくるシーンは、007シリーズを通しても有名なシーンの一つで、2003年にBBCのチャンネル4が行った投票では、「最もセクシーなシーン」に選ばれた。このときアンドレスが着ていたビキニは、2001年2月にクリスティーズのオークションに出品され、プラネット・ハリウッドの共同創業者ロバート・アールによって3万5千ポンドで落札された。

銃の専門家として、ピーター・バートン演ずるブースロイド少佐が登場する。ここでは単なる武器担当者であり、秘密兵器開発などにはついていない模様。ボンドにベレッタの使用を止め、ワルサーPPKの使用を勧めるだけだった。ピーターは、次作『ロシアより愛をこめて』から出演の都合がつかなくなったことからデスモンド・リュウェリンに代わり、Qと呼ばれるようになる。なお、ブースロイドの名は実在の銃器研究家ジェフリー・ブースロイドから拝借したものである。この人物は、原作者のフレミングに手紙を書いて、「.25口径のベレッタは女性用の銃だ」と意見した。ボンドの銃が.32口径のワルサーPPKに変更されたのは、その意見が反映されたのだという。


つづく・・・。