TERRORISM - 1
【パリ同時多発テロ事件】
2015年11月13日(日本時間14日)にフランスのパリ市街と郊外(バンリュー)のサン=ドニ地区の商業施設において、ISIL(イスラム国ないしIS)の戦闘員と見られる複数のジハーディストのグループによる銃撃および爆発が同時多発的に発生し、死者130名、負傷者300名以上を生んだテロ事件。場所:フランス(パリ、サン=ドニ)
1:サン=ドニ、スタッド・ド・フランス近く
2:パリ10区(11区フォンテーヌ・オ・ロワ通り界隈と程近い地点)、ビシャ通りとアリベール通り、マリー・エ・ルイーズ通りの交差地点界隈のカンボジア料理店
3: パリ11区、フォンテーヌ・オ・ロワ通りと10区との境目を走るフォーブール=デュ=タンプル通りとの交差地点界隈のカフェとピザ屋
4: 11区ヴォルテール大通り沿いのレストランやバタクラン劇場
5: 11区、シャロンヌ通りのカフェ
6: 11区ヴォルテール大通り沿いのカフェ
その他: 11区レピュブリック大通り沿い、11区ボーマルシェ大通り沿い
日付:2015年11月13日 - 14日
21:16 ・ 00:58 (CET)
攻撃手段:爆破、射撃、一撃離脱戦法、人質、自爆
武器:AK-47 アサルトライフル、手榴弾、種々の爆発物、自爆用ベスト
死亡者:少なくとも 130人
テロリスト8人
負傷者:300人以上(重傷者99人を含む)
犯人:アブデルハミド・アバウド始めlSIL(イラク・レバントのイスラム国)メンバー
動機:シリアとイラクでのフランスによる爆撃に対する報復
関与者数:少なくとも8名
事件発生時、サン=ドニにあるスタジアムスタッド・ド・フランスでは、男子サッカーのフランス対ドイツ戦が行われており、フランスのオランド大統領とドイツのシュタインマイアー外務大臣も観戦していた。現地時間(CET)21時(日本時間14日5時)ごろ、同スタジアムの入り口付近や近隣のファストフード店で爆弾とみられる爆発音が3回響き、実行犯とみられる人物が自爆テロにより4人死亡、1人が巻き込まれて死亡した。
その後、21時30分ごろよりパリ10区と11区の料理店やバーなど4か所の飲食店で発砲し、多くの死者が出た。犯人らはイーグルス・オブ・デス・メタルのコンサートが行われていたバタクラン劇場を襲撃し、劇場で観客に向けて銃を乱射した後、観客を人質として立てこもった。
14日未明にフランス国家警察の特殊部隊が突入し、犯行グループ3人のうち1人を射殺、2人が自爆により死亡したが、観客89人が死亡、多数の負傷者が出た。
検察当局は、実行犯が3チームに分かれて襲撃を行ったことを明らかにした。
検察当局が首謀者と考えているのはISIL内組織「預言者の剣」リーダーのモロッコ系ベルギー人・アブデルハミド・アバウドで、シリアから指示を出しているとされたが、サン=ドニのアパートに潜伏しているのを発見され、射殺される。
バタクラン劇場への襲撃を行ったのは3名で、うち自爆した1人はパリ南郊に住むアルジェリア系フランス人男性とされる。犯罪歴がありイスラム過激派への関与が疑われて監視対象になっていた。同劇場で死亡した銃撃犯もドランシー出身のアルジェリア系フランス人の男性で国際手配中だった。また死亡した3名はベルギー人であることが判明。スタッド・ド・フランス付近で自爆した3名の男性のうち、1名はベルギー在住のフランス人、1名はイドリブ出身のシリア人であるとされ、シリア人男性は、もう1名のスタッド・ド・フランス付近での自爆者とともに、難民としてギリシャレロス島経由で入国したものと見られている。
レストランを襲撃したのち、カフェで自爆した2名の男性のうち、1名はベルギーでバーを経営するフランス人で、この男性の弟で、バーのマネージャーを務めるフランス人も、攻撃に使用されたフォルクスワーゲン・ポロを借りた容疑で指名手配された。
14日、攻撃に使用されたフォルクスワーゲン・ポロはベルギーとの国境で停止し、乗車していた3名が逮捕された。さらに3名がベルギー国内で逮捕された。
2016年3月18日、事件の準備で中心的な役割を果たしていた疑いがあるモロッコ系フランス人の男がベルギーのブリュッセルで逮捕される。
15日にパリの東モントルイユで発見された自動車「セアト」からは、複数のAK-47自動小銃が発見された。
バタクラン劇場近くで発見された「フォルクスワーゲン・ポロ」は、ベルギーでレンタルされたものであった。襲撃に使われた車両1台をレンタルした人物も事件に関わったとして、フランス当局から指名手配されている。
時刻は現地時間。()内は日本時間(分は一致)。
2015年11月13日
21時(14日5時)20分 - パリ郊外のスタッド・ド・フランスで爆発。市民1名、自爆テロ犯1名が死亡。
21時(14日5時)25分 - パリ10区にあるカンボジア料理店「ル・プティ・カンボージュ」とバー「ル・カリオン・バー」の付近で、武装グループが発砲、15名が死亡し、10名が重傷。最初にカリオンの外から客に向かって発砲後、歩いてカンボジア料理店へ向かい11人を射殺した(カンボージュは市内で本店を長く経営する移民一家が4年前に開店した支店で、カリオンとともに同地区の人気店)。
21時(14日5時)30分 - スタッド・ド・フランスで2度目の爆発。テロ犯が死亡。
21時(14日5時)32分 - 11区(10区との境目を走るフォーブール=デュ=タンプル通りとフォンテーヌ・オー・ロワ通りの交差地点界隈)のピザ店「ラ・カーザ・ノストラ」付近で、武装グループが発砲。5名が死亡、8名が重傷。最初に「カフェ・ボン・ビエール」の外で発砲し、ビザ店との間で5名を射殺した(2店とも近隣の人気店)。
21時(14日5時)36分 - 11区シャロンヌ通りのカフェ「ラ・ベル・エキップ La Belle ・quipe」付近で、武装グループが発砲。19名が死亡、9名が重傷。隣の「スシ・マキ」でも被害が出た(同店は香港出身の中華系アメリカ人経営の日本料理店)。
21時(14日5時)40分頃 - 11区ヴォルテール大通りのレストラン「ル・コントワール・ヴォルテール」付近で自爆テロ。同店テラス席に座り自爆し、自爆テロ犯1名が死亡、客15人が負傷した。
21時(14日5時)40分 - バタクラン劇場へ武装グループが発砲し押し入り、立てこもり。
21時(14日5時)53分 - スタッド・ド・フランス付近で3度目の爆発が起こり、テロ犯1名が死亡した。
22時(14日6時)15分 - パリ警視庁コマンド対策部隊(BRI-BAC)の先遣隊がバタクラン劇場に到着
11月14日
0時(8時)20分 - BRI-BACおよび特別介入部隊(RAID)がバタクラン劇場に突入しテロ犯3名が死亡。うち2名は自爆。少なくとも89人が死亡し負傷者が多数出る。
11月18日
4時(12時)30分頃 - サン=ドニで、容疑者の関係先を家宅捜索中に、警察官と数人の男の間で、90分間にわたり銃撃戦が発生。警察官2人が負傷した。
つづく・・・。