メイド・イン・L.A. | hiroチャンのブログ

メイド・イン・L.A.


【マイケル・マン】

Michael Mann
アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身の映画監督・脚本家・映画プロデューサー。


本名:Michael Kenneth Mann
生年月日:1943年2月5日
出生地:イリノイ州シカゴ
国籍:アメリカ合衆国
職業:映画監督・脚本家・映画プロデューサー
配偶者:Summer Mann (1974-)
著名な家族:アミ・カナーン・マン(娘)

《主な作品》
『ラスト・オブ・モヒカン』、『ヒート』、『コラテラル』
《受賞》
英国アカデミー賞
作品賞
2004年『アビエイター』

父は第二次世界大戦の影響でアメリカへ渡ってきたウクライナ系のユダヤ人(東欧系ユダヤ人)の血を引く。ウィスコンシン大学で建築や哲学や学んでいたが、スタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情』を見て映画監督になることを決意。
1960年代半ばにイギリスへ渡り、ロンドン・インターナショナル・フィルム・スクールへ7年間留学。
リドリー・スコット、アラン・パーカー、エイドリアン・ラインらとテレビ局のドキュメンタリーやコマーシャルを手がける。1971年、アメリカに帰国後、テレビドラマ『刑事スタスキー&ハッチ』などの脚本や監督を手がけ、1981年に映画監督としてデビューした。

1984年、TVシリーズ『マイアミ・バイス』を製作し成功を収める。


映画監督としての一定の評価を受けるようになるのは、1992年の『ラスト・オブ・モヒカン』から。

作品に関するエピソード
ロサンゼルスを舞台に選ぶことが多く、街の夜景描写がよく登場する。

クリストファー・ノーランは、自身の監督作であり大ヒットした『ダークナイト』の制作にあたって、『ヒート』を参考・研究したと述べている。


全米400以上の映画関連学校で使用されているシド・フィールドによる脚本家のためのテキスト『映画を書くためにあなたがしなければならないこと』(原題: Screenplay--The Foundations of Screenwriting)においては、『コラテラル』が模範的な作品のひとつとして取り上げられている。



《フィルモグラフィ》
年 作品名 クレジット 備考
監督 脚本 製作
1968 Insurrection (監) 短編

1971 Jaunpuri (製) 短編

1972 17 Days Down the Line (製) 短編 ドキュメンタリー

1978 ストレート・タイム
STRAIGHT TIME (脚)

1979 ジェリコ・マイル/獄中のランナー
The Jericho Mile (監)(脚) TV映画
エミー賞を3つ受賞。日本でも深夜枠で放送された。

1980 白銀に賭ける恋
Swan Song (脚) TV映画

1981 ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー
Thief (監)(脚)
スタイリッシュな映像、タンジェリン・ドリームの音楽、歌手のウィリー・ネルソンの出演など、多くの点で『マイアミ・バイス』の原型とされる。技術顧問として本物の元金庫破りを雇った。軍事評論家の床井雅美氏は(『ダーティハリー2』の先例に触れつつも)コンバット・シューティングを本格的に取り入れた最初の映画だとした。





1983 ザ・キープ
The Keep (監)(脚)

1986 マイアミ5
Band of the Hand (製作総指揮)

刑事グラハム/凍りついた欲望
Manhunter (監)(脚)
ハンニバル・レクター博士の原点がここにある。



Bob Dylan: Band of the Hand (製作総指揮) 短編

1989 メイド・イン・LA
L.A. Takedown (監)(脚)(製作総指揮) TV映画



1992 ラスト・オブ・モヒカン
The Last of the Mohicans (監)(脚)(製)
劇場用映画としては初めて大きな商業的成功となった。

1995 ヒート
Heat (監)(脚)(製)
1989年の『メイド・イン・L.A.』のセルフリメイク。エンディングが違う。







1999 インサイダー
The Insider (監)(脚)(製)

2001 ALI アリ
Ali (監)(脚)(製)

2002 Mercedes 'Lucky Star' (監) コマーシャルフィルム

2003 バッドアス!
How to Get the Man's Foot Outta Your Ass (製作総指揮)

2004 コラテラル
Collateral (監)(製)
初の興行収入1億ドル作品。

アビエイター
The Aviator (製)

2006 マイアミ・バイス
MIAMI VICE (監)(脚)(製)
製作総指揮を務めたシリーズ『特捜刑事マイアミ・バイス』の映画版リメイク。



2007 キングダム/見えざる敵
The Kingdom (製)



2008 ハンコック
HANCOCK (製) 出演

2009 パブリック・エネミーズ
Public Enemies (監)(脚)(製)

2011 キリング・フィールズ 失踪地帯
Texas Killing Fields (製)監督は実娘のアミ・カナーン・マン。

2015 ブラックハット
Blackhat (監)(脚)(製)

マイ・インターン
The Intern 出演

2019 フォードvsフェラーリ

Ford vs Ferrari (製)


2023 フェラーリ 

Ferrari (監)(脚)(製)



テレビ作品
年 作品名 クレジット 備考
監督 脚本 製作
1975-1977 刑事スタスキー&ハッチ
Starsky and Hutch (脚)(4エピソード)

1976 刑事ブロンク
Bronk (脚)(2エピソード)

Gibbsville (脚)(1エピソード)

1976-1978 ポリス・ストーリー
Police Story (脚)(4エピソード)

1977 女刑事ペパー
Police Woman (監)(1エピソード)

1978 ベガス
Vega$ (脚)(1エピソード)

1984-1989 特捜刑事マイアミ・バイス
Miami Vice (脚)(1エピソード)(製作総指揮)

1986-1988 クライム・ストーリー
Crime Story (監)(1エピソード)(脚)(8エピソード)(製作総指揮)

1990 ドラッグ・ウォーズ/麻薬戦争
Drug Wars: The Camarena Story (脚)(製作総指揮)ミニシリーズ

1992 DEA/コロンビア麻薬戦争
Drug Wars: The Cocaine Cartel (製作総指揮)

2002-2003 ロバリー・ホミサイド・ディヴィジョン
Robbery Homicide Division (脚)(製作総指揮)

2011-2012 Luck (監)(1エピソード)(製作総指揮)

2012 Witness (製作総指揮)

2019 Tokyo Vice (督)(1エピソード)(監)(製作総指揮)2022年WOWOWオリジナルドラマ

Hue 1968 (監)(1エピソード)(製作総指揮)


マイアミ・バイス
すべて製作総指揮担当
TV映画
マイアミ・バイス MIAMI VICE: BROTHER'S KEEPER (1984年)

マイアミ・バイス 2/ニューヨーク・コネクション MIAMI VICE: PRODIGAL SON (1985年)

TVシリーズ
マイアミ・バイス 3 MIAMI VICE: HIT LIST/CALDERONE'S DEMISE (1984年)

特捜刑事マイアミ・バイス(シーズン1) MIAMI VICE (1984~1985年)

特捜刑事マイアミ・バイス(シーズン2) MIAMI VICE (1985~1986年)

特捜刑事マイアミ・バイス(シーズン3) MIAMI VICE (1986~1987年)

特捜刑事マイアミ・バイス(シーズン4) MIAMI VICE (1987~1988年)

マイアミ・バイス(シーズン5) MIAMI VICE (1988~1989年)

マイアミ・バイス 4 MIAMI VICE: TRUST FUND PIRATES/YANKEE DOLLAR (1986年)

マイアミ・バイス 5 MIAMI VICE: FLORENNCE ITALY/FRENCH TWIST (1986年)


小説

アル・パチーノとロバート・デ・ニーロが激突したマイケル・マン監督作『ヒート』(1995)から早29年。傑作クライム・スリラーの物語が、帰還に向けて準備中。マイケル・マン監督が、この映画の前日譚に向けて動いてる。


『ヒート』は、アル・パチーノが演じる熱血漢ヴィンセント・ハナ警部補と、ロバート・デ・ニーロが演じるプロ犯罪者のニール・マッコリーの対決を描いたハードボイルド作。匠な心理戦や激しい銃撃戦を描がいたマン監督は、この『ヒート』主要人物の前日譚小説を書くとされており、2016年に初報が登場。
マイケル・マン監督による1995年の作品『ヒート』の前日譚および後日譚にあたる小説が2022年8月9日に米刊行される。映画で描かれた強盗事件の前の6年間と、映画の直後の二つの物語が描かれる。マンにとっての小説家デビュー作でもある。



映画化したいと語られたポイントは、2016年当時の情報によれば、この前日譚ではヴィンセント・ハナ、ニール・マッコリー、そしてヴァル・キルマーが演じたクリス・シヘリスやジョン・ヴォイトが演じたネイトの、映画以前の様子が描かれるとのことだった。29年も前の映画だから、今後映画化するのであれば、当然キャスティングが問題になってくる。デジタル技術を用いた「若返り」が施される可能性もあるかも?ちょうど、パチーノとデ・ニーロが『アイリッシュマン』で見せたように・・・。


マン監督の代表作のひとつである「ヒート」は、89年製作のテレビ映画「メイド・イン・L.A.」をセルフリメイクしたクライムアクション。犯罪のプロ、ニール・マッコーリー(デ・ニーロ)率いるグループが現金輸送車から多額の有価証券を強奪し、ロサンゼルス市警のビンセント・ハナ警部(パチーノ)は、わずかな手がかりからニールたちの犯行と突き止め、執拗に追跡する。ニールの仲間クリスをバル・キルマー、闇稼業の仲介人ネイトをジョン・ボイトが演じた。


マン監督はメグ・ガーディナーとの共著となる続編小説「HEAT 2」を20 22年8月に出版しベストセラーとなった。同作は、前作の強盗計画のあとハナ警部とLAPDから追われ東南アジアへ逃亡するクリスの物語と、88年のシカゴとメキシコ国境を舞台にマッコーリーとクリスらが西海岸で次々と犯罪を重ねる一方でシカゴ警察の若きスター刑事ハナが彼らを追うプリクエルの物語と、2つのタイムラインが進行する。続編映画では、マッコーリー役をドライバーが演じると見られている。




【Heat 2】小説のあらすじ

物語は映画のラストシーンの翌日、ヴァル・キルマーが演じた強盗団のひとり、クリス・シハーリスが満身創痍でロサンゼルス脱出を試みるシーンから始まります。さらに、運命のあの日を境に12年間が交錯し、シカゴ市警時代の刑事ハナと強盗団の首領ニールという、アル・パチーノとデ・ニーロが演じた2人の意外な過去と、メキシコの麻薬カルテル、南米の台湾系ファミリーも巻き込んだクリスの鬼気迫る逃避行が壮大なスケールで描かれる。


1988年シカゴ。クリスは切れ者のニール率いる強盗団の仲間とメキシコの麻薬カルテルの現金貯蔵庫を狙っている。一方、殺人課の刑事ハナは高級住宅地を襲う残忍な連続強盗殺人を追っていた――7年後、LAの銀行強盗事件で男たちの運命が交錯したとき、血で血を洗う悲劇が産声をあげる。追う者と追われる者、米国、南米、アジアを跨ぐ犯罪組織の抗争を壮大なスケールで描く、伝説の映画『ヒート』続編!


因みに、マン監督はメグ・ガーディナーとの共著となる次なる小説の予定もある。