American Sniper -3- | hiroチャンのブログ

American Sniper -3-


『アメリカン・スナイパー』

アメリカ合衆国で製作され2014年に公開された伝記映画である。
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邦題:アメリカン・スナイパー
原題:American Sniper
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ジェイソン・ホール
原作:クリス・カイル『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』(原書房)
製作:クリント・イーストウッド
ロバート・ロレンツ
ピーター・モーガン
アンドリュー・ラザール
ブラッドリー・クーパー
出演者:ブラッドリー・クーパー
シエナ・ミラー
製作会社:ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
マッド・チャンス・プロダクションズ
22nd & Indiana Pictures
マルパソ・プロダクションズ
ラットパック・エンターテインメント
配給:ワーナー・ブラザース
公開:2014年12月25日(限定公開)
2015年1月16日(全国公開)
2015年2月21日
上映時間:132分
製作国:アメリカ合衆国
製作費:$58,000,000
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原作はイラク戦争に4度従軍したクリス・カイルが著した自伝『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』(原題: American Sniper: The Autobiography of the Most Lethal Sniper in U.S. Military History)で、脚色はジェイソン・ホールが行った。監督はクリント・イーストウッドで、ブラッドリー・クーパーが主演を務める。イーストウッド監督作品としては初めてのIMAXおよびドルビーアトモス対応作品となる。
2015年1月までに北米興行成績で2億1700万ドルを記録し、『プライベート・ライアン』の2億1650万ドルを超えてアメリカで公開された戦争映画史上最高の興行収入額となった。2015年2月には3億ドルを突破した。
キャッチコピーは、「米軍史上最多、160人を射殺した、ひとりの優しい父親」
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《ストーリー》
クリス・カイルはテキサス州に生まれ、厳格な父親から狩猟を教えられながら育った。やがて時は経ち、ロデオに明け暮れていたカイルは、アメリカ大使館爆破事件をきっかけに海軍へ志願する。30歳という年齢ながら厳しい訓練を突破して特殊部隊シールズに配属され、私生活でも恋人タヤと共に幸せな生活を送るクリスであったが、間もなくアメリカ同時多発テロ事件を契機に戦争が始まり、カイルもタヤとの結婚式の場で戦地への派遣命令が下るのだった。
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イラク戦争で狙撃兵として類まれな才能を開花させたカイルは、多くの戦果から軍内で「伝説(レジェンド)」と称賛されると共に、敵からは「悪魔」と呼ばれ懸賞金をかけられていた。テロ組織を率いるザルカーウィーを捜索する作戦へと参加したカイルは1000m級の狙撃を得意とする元オリンピック射撃選手の敵スナイパー「ムスタファ」と遭遇し、以後何度も死闘を繰り広げる。繰り返される凄惨な戦いのなかで親友のビグルスは戦傷により視力を失い、戦争に疑問を感じ始めたマーク・リーは戦死し、強い兄にあこがれて海兵隊に入隊した弟はイラク派兵で心に深い傷を負って除隊した。同僚や弟が戦場で傷付き、倒れゆく様を目の当たりにし、徐々にカイルの心はPTSDに蝕ばまれていった。戦地から帰国するたびに変わっていく夫の姿に苦しみ、人間らしさを取り戻してほしいと嘆願するタヤの願いもむなしく、戦地から帰国するたびにカイルと家族との溝は広がっていく。
4度目の派遣でサドルシティに赴いたカイルたちは敵の制圧地帯に展開し、ついに防護壁の工兵を射殺したムスタファの姿を捉える。ビグルスへの思い込めて放った一発の銃弾はムスタファを貫き、敵陣の包囲網を辛くも突破。宿命の長い戦いはついに幕を閉じたのだった。
カイルは除隊し帰国するが、戦地の記憶に苛まれ一般社会に馴染めない毎日を送っていた。やがて医師の勧めで始めた傷痍軍人たちとの交流を続けるうちに、少しずつ人間の心を取り戻していたある日、悲劇は突如として訪れる。退役軍人社会復帰プログラムの一貫として出掛けた射撃訓練先で、同行していた男に射殺されるのだった。
〔キャスト〕
クリス・カイル:ブラッドリー・クーパー
タヤ・カイル:シエナ・ミラー
コルトン・カイル:マックス・チャールズ
マーク・リー:ルーク・グライムス
ゴート=ウィンストン:カイル・ガルナー
〔製作〕
プリ・プロダクション
2012年5月24日、ワーナー・ブラザースはクリス・カイルの『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』(文庫版は『アメリカン・スナイパー』と改題)をブラッドリー・クーパー主演・製作のもとで映画化する権利を獲得したと発表した。2012年9月、デヴィッド・O・ラッセルが本作のメガホンをとりたいと述べた。2013年5月2日には、スティーヴン・スピルバーグが本作を監督することになったという報道が出た。しかし、2013年8月5日に、スピルバーグは本作の製作から抜け、同年8月21日にクリント・イーストウッドが監督を務めることが発表された。
主演のブラッドリー・クーパーは役作りのために84キロだった身体を過酷なトレーニングと約18キロもの体重の増量をして鍛え上げた。数ヶ月間、朝5時に起床して約4時間のトレーニングを行い、1日5食に加え、エネルギー補給のためにパワーバーやサプリメント飲料などを取り入れたという。
〔原作との違い〕
ムスタファという射撃競技のオリンピック選手であったスナイパーは実在するが、クリス・カイルは自著『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』の中で「私は彼と出くわしたことはなかったが、後日、私たちのスナイパーがムスタファだと思われるイラク人スナイパーを射殺した」と述べるにとどまっており、クリス・カイルと交戦した事実はない。映画で何度となく遭遇し、最後は1,920メートルの距離から狙撃で射殺するのはフィクションである。1,920メートルの狙撃に成功したという記述は原作にもあるが、標的はRPG-7を持った反政府武装勢力の男である。
映画ではBUD/S(基礎水中爆破訓練)時にクリス・カイルが自分の年齢を30歳と答えているシーンがあるが、クリス・カイルは1974年生まれで同時多発テロ前にSEALSに入隊しているため、実際にはBUD/S時は20代である。

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