裏切りのサーカス Tinker Tailor Soldier Spy | hiroチャンのブログ

裏切りのサーカス Tinker Tailor Soldier Spy


【ブリジット・オコナー】
Bridget O'Connor
(1961年1月18日 - 2010年9月22日)は、イギリスの劇作家、脚本家である。
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生年月日:1961年1月18日
没年月日:2010年9月22日((49歳没)
出生地:イングランド ハーロウ・ロンドン特別区
死没地:イングランド イースト・サセックスホーヴ
《職業:脚本家》
配偶者:ピーター・ストローハン
受賞
英国アカデミー賞
脚色賞
2011年『裏切りのサーカス』
その他の賞

《生い立ち》
アイルランド人の両親のもとに、5人兄弟の2人目として生まれる。ランカスター大学に通った。

《私生活》
脚本家のピーター・ストローハンと結婚し、娘をもうけた。
2010年9月22日に癌により49歳で亡くなる。

《フィルモグラフィ》
フィーチャー映画
年 作品名 備考
2006 くたばれ!イングランド
Sixty Six ピーター・ストローハンと共同脚本

2007 Mrs. Ratcliffe's Revolution ピーター・ストローハンと共同脚本

2011 裏切りのサーカス
Tinker Tailor Soldier Spy 没後に公開、ピーター・ストローハンと共同脚本
受賞 - 英国アカデミー賞脚色賞
受賞 - サンフランシスコ映画批評家協会賞脚色賞
受賞 - オンライン映画批評家協会賞脚色賞
ノミネート - シカゴ映画批評家協会賞脚色賞
ノミネート - ワシントンD.C.映画批評家協会賞脚色賞
ノミネート - ロンドン映画批評家協会賞脚本賞
ノミネート - アカデミー賞脚色賞
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【『裏切りのサーカス』原題: Tinker Tailor Soldier Spy】
2011年のイギリス・フランス・ドイツ合作のスパイ映画。ジョン・ル・カレの1974年の小説『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を、ブリジット・オコナーとピーター・ストローハンが脚本化し、トーマス・アルフレッドソンが監督した作品。
(プロジェクトはワーキング・タイトル・フィルムズの依頼でピーター・モーガンが脚本の草案を書き上げたことで開始された。モーガンはその後、脚本を降板したものの、製作総指揮として残留。ワーキング・タイトルは脚本再考のためにブリジット・オコナーとピーター・ストローハンを雇った。)

出演者
ゲイリー・オールドマン
コリン・ファース
トム・ハーディ
ジョン・ハート
トビー・ジョーンズ
マーク・ストロング
ベネディクト・カンバーバッチ
キーラン・ハインズ
上映時間:128分
製作国:イギリス、フランス、ドイツ
製作費:$21,000,000
興行収入:$80,630,608

プレミア上映は第68回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門で行われた。本作は批評家には好評を持って迎えられ、またイギリスでは週末興行収入で3週連続1位となった。

《あらすじ》
時は東西冷戦下。イギリス秘密情報部(ロンドンのケンブリッジサーカスにあることから通称サーカス)とソ連情報部(通称モスクワセンター)は水面下で様々な情報戦を繰り広げていた。
長年の作戦失敗や情報漏洩から、サーカスの長官であるコントロールは内部にソ連情報部の二重スパイ「もぐら」がいることを確信。密かにマザー・グースの「鋳掛け屋さん、仕立て屋さん、兵隊さん」の歌詞になぞらえたコードで幹部たちの身辺を探るとともに、「もぐら」に関する情報源と接触するため、サーカスのジム・プリドーをハンガリーに送り込むも作戦は失敗。責任をとってコントロールと彼の右腕であったジョージ・スマイリーは引退を余儀なくされる。
退職後ほどなくコントロールは死去。ほぼ同時期にイスタンブールに派遣されていたリッキー・ターの前に、「もぐら」の情報を持つソ連情報部の女イリーナが現れる。彼女と恋仲になったターはイリーナをイギリスに亡命させるためロンドンのサーカス本部に連絡するが、翌日イリーナはソ連情報部に発見され連れ去られる。サーカス内部に「もぐら」がいることを察知したターはイギリスへ戻り、オリバー・レイコン外務次官に連絡。レイコンは、引退したスマイリーに「もぐら」探しを要請する。スマイリーは、ターの上司のピーター・ギラムと、ロンドン警視庁公安部のメンデル警部とともに調査を始める。

《キャスト》
ジョージ・スマイリー
演 - ゲイリー・オールドマン
サーカス元幹部。コントロールのかつての右腕で、コントロールの辞任に伴い退職して隠棲していたところを、レイコン外務次官の要請によりサーカス内部の「もぐら」を探るが、生前のコントロールからは「ベガーマン」のコードを付けられ、彼自身が「もぐら」である可能性を疑われていたことを知る。

ビル・ヘイドン
演 - コリン・ファース
サーカス幹部。スマイリーの妻アンと不倫関係にある。コントロールがつけたコードは「テイラー」。

リッキー・ター
演 - トム・ハーディ
サーカス工作官。スカルプハンター要員(「首狩り人」とも。汚れ仕事を請負う工作員)。ソ連使節の寝返り工作のためイスタンブールに派遣され、イリーナと出会う。イリーナ失踪後、ソ連側に拘束されたイリーナを取り戻すことを条件にスマイリーたちに協力する。

ジム・プリドー
演 - マーク・ストロング
サーカス工作官。ヘイドンの「親友」。「もぐら」の情報を持つという将軍の仲介役と接触するが、危険を察知して立ち去ろうとしたところを銃撃される。

ロイ・ブランド
演 - キーラン・ハインズ
サーカス幹部。コントロールがつけたコードは「ソルジャー」。

ピーター・ギラム
演 - ベネディクト・カンバーバッチ
サーカス中堅幹部。スマイリーに要請され、「もぐら」さがしのチームの一員となり、サーカスから調査に必要な書類を持ち出すなどする。

トビー・エスタヘイス
演 - デヴィッド・デンシック
サーカス幹部。「ウィーンの美術館で震えているところをコントロールに拾われて栄達したくせに土壇場で裏切った」とスマイリーに強く責められ、強制送還を示唆されたことに怯え、隠れ家の住所をもらす。コントロールがつけたコードは「プアマン」。

ジェリー・ウェスタビー
演 - スティーヴン・グレアム
サーカス元工作官。プリドーの事件発生時の当直。

オリヴァー・レイコン
演 - サイモン・マクバーニー
外務次官。情報機関監視役。リッキー・ターからのタレコミを受け、スマイリーに調査を命じる。

パーシー・アレリン
演 - トビー・ジョーンズ
サーカスの現リーダー。「ウィッチクラフト作戦」と称するソ連大使館員との接触のための隠れ家の予算を強引に認めさせるなど、強権的な手法から「アレリン陛下」と揶揄されている。「どけちのスコットランド人」とパーティーのさなかに罵られるなど、コントロールとは私的・公的に確執があった。コントロールがつけたコードは「ティンカー」。

コントロール
演 - ジョン・ハート
サーカスの前リーダー。サーカス内の「もぐら」の存在を強く疑っていた。ハンガリーでの作戦失敗の責任を取る形で辞職を迫られる。

イリーナ
演 - スヴェトラーナ・コドチェンコワ
ターの前に現れたソ連情報部の女。「もぐら」の情報と引換えに亡命を希望するも、本国に拉致される。

コニー・サックス
演 - キャシー・バーク
サーカスの元ソ連分析官。「イギリス人が誇りを持てた」大戦期からサーカスにいたベテラン。

メンデル
演 - ロジャー・ロイド=パック
ロンドン警視庁公安部の元警部。退職後、養蜂を行っていたが、スマイリーの要請で「もぐら」探しのチームになる。

マッケルヴォア
演 - クリスチャン・マッケイ
サーカスのパリ駐在。

アレクセイ・ポリヤコフ
演 - コンスタンチン・ハベンスキー
在ロンドンソ連大使館文化官。実はソ連情報部のロンドン駐在。「ウィッチクラフト作戦」の要として、ソ連から重要情報を流していると思われていたが、その実カーラの手先。

カーラ
声 - マイケル・サーン
「もぐら」を操るソ連情報部幹部。スマイリー評は「論理を重んじる狂信者」。プリドーは「司祭のような男」と評する。


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