「小雨」 「霧雨」 「小糠雨」 「桜雨」 「花の雨」 「春時雨」

「瑞雨」 「甘雨」 「春霖」 「催花雨」 「菜種梅雨」 ・・・

 

雨の種類って、いくつもいくつも、いろんなのが、たくさんあります。

 


明日4月20日は、二十四節気の《三月中節》、穀雨(こくう)(の始まり)。
たくさんの物を潤す、春のが降る頃、だそうです。


春だけでもたくさんの「雨」がありますが、そんなに細かく分類して、それぞれに名前をつけて、それぞれに想いを寄せるというのは、すごく日本的な感性のような気がします。

 


雨の降る空間は、「虚空」(こくう)。

 

「虚空」は何もない虚ろな空間。
そう思えばそうかもしれないけれど、
雨は、その虚空をいっぱいに満たしつつ、
いろんな模様を描いて、
心を潤わせてくれる。
百穀を潤わせてくれる。
全ての生き物を潤わせてくれる。


「虚空」は何もない虚ろな空間。
そう思えばそうかもしれないけれど、
それは、白より純な、無色透明の、
立体的なキャンバスに、
繊細な紋様を描く。
潤いゆれて雨紋を描く。
豊かな色と、豊かな音を、描く。


しとやかな雨は、優しい雨紋。
激しい雨は、たくましい雨紋。
さみしい雨は、繊細な雨紋。

 

いろんな雨の、いろんな紋様。
雨紋のゆらめきは、虚空のゆらめき。

 

 

虚空に描かれる雨の紋様が、より豊かに表現されてくる。
穀雨は、そういう季節なのかな、なんて気がします。

・・・語呂合わせのこじつけですけどね。

 

 

二十四節気の細分版?の七十二候(しちじゅうにこう)では・・・

 

初候:葭始めて生ず(あしはじめてしょうず)(4月20日~24日)
次候:霜止んで苗出ず(しもやんでなえいず)(4月25日~29日)
末候:牡丹華さく(ぼたんはなさく)(4月30日~5月4日)

 

 

そういえば、先日、ツバメを見ました。
玄鳥至る(つばめきたる)は、清明初候でしたが。
私の住んでるところでは、それより少し遅い到着でしたね。

 

季節が移り行くのを実感します。
その実感をかみしめていきたいです。