3月も折り返しにきました。
今日は私の書道の相棒を紹介いたします。
『角川書道字典』です
父から大学生の時にプレゼントしてもらったのですが、
学生時代はほとんど活用せずに、きれいなままでしたが、
卒業して10年近く書道とは無縁のお仕事をしていましたが、
やはり、書道の道に戻ってきて「書」のお仕事をさせていただくようになり
『角川書道字典』は必須アイテムとなりました。
私は希望する大学に行けなかったこともあり、大学時代は「書」に対して
惰性的な生活をしてしまったなと、今になって反省しております。
私のお家のトイレには、『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』という
本が置いてあります。
時間がある時に、その日のページを読むことにしています。
本日は、染色作家・人間国宝の志村ふくみさんでした。
ご縁があって、私の成人式のお着物は志村さんのお弟子さんに親戚が頼んでくださり
作っていただきました。
今ただに、着付けをお願いすると着付け師の方々に褒められる逸品です。
そんな志村ふくみさんの言葉の深みが、柔らかくも存在感のあるもので響きました。
人生の経糸(たていと)はすでに決まっているもので、
何ごとにも浮かぶものと沈むもの(=綾)があり、緯糸(よこいと)は
経糸の一本おきに潜り抜けて、最後にトントンとやってできている。
人間の1日も同じ。
いい時あり、そうでない時もあり、事件が起きて、何かを感じて、最後にトントンと
して1日が終わり、また次の朝が来る・・・。
この一つひとつをいいかげんにしてしまうと美しい織物は完成されない・・・。
メジャーリーガーの大谷くんも、道具手入れをきちんとするとか、ゴミがあれば拾うとか
人生を丁寧に生きてるから、求めるパフォーマンスをすることができるって言ってたな。
時間が経って結果が出て分かること、
時間が経って自分に足りないものが分かること、
時間が教えてくれることってたくさんありますね。
だから、時間に対してもっと誠実に生きていく方がきっと学びがたくさんあるはず。
と、いつも反省しております(苦笑)
calligrapher SAORI ohyama