犬が星見た―ロシア旅行 (中公文庫)/中央公論新社
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少し前に、武田百合子の『犬が星見た』を読みました。

いつか読もうと思いつつ、長年手に取らなかったのですが、

雑誌ELLEの読書特集で見つけたものです。

武田百合子さんの作品を読むのは初めて。

 

サブタイトルが「ロシア旅行」なので、

ロシア旅行記だとわかりますよね(笑)

1969年のソビエト、スウェーデンなどが

どんな感じだったかも少しわかった気がします。

  

観光地・見どころについてよりも

同行者たちや食事の記録・描写が主になっているのですが、

それこそが作者の興味であり、この本の特徴なのでしょう。

そして、読み手である私も旅の同行者の気分に浸り、

共に旅する銭高老人※の口癖に「またか…」と

飽きれ気味に笑えるのでした。

※銭高老人・・・銭高組会長(関西のおっちゃん)

 

武田百合子さんの書きぶりも田辺聖子さんと同様に

さらりとしていて気に入りました♪