いつかの回想録②
俺は、めまいや平衡感覚が弱いせいで、
バイク、クルマは運転できへん。
もともと、両方とも乗ってたけど、バイクなんかは
転倒や激突をちょくちょくするようになって、1年前に廃車にした。バイクと車で走行距離がバイクのが多かった位、よく乗っていた。お世話になってたバイク屋に来てもらったが、去年の話だが、もう病名は出ていたので。その時初めて泣いた。
まだまだ乗れたのに廃車にしなければならない。
バイクは自分の身代わりに廃車になった。
自分以外から見たら、ただの単車の廃車に映っただろう。
けど、自分からしたら、思い出が詰まったバイクだった。
すでに身体の一部とも言えるかもしれない。
バイクの事があって、次はクルマだとうすうすわかっていた。
もう2月から運転してない。もう多系統萎縮症になってしまったせいで、人を乗せれない。親もいっぱい乗せたのに。去年春過ぎは通勤にクルマに乗ってたのに。車は、人を乗せてナンボ。どこでもいけてナンボ。不安がって乗って一人で乗る車じゃあ、意味がない。
難病の俺は、半年毎の診断書が必要で。しかも、運転が可能とする診断書。そんなん、主治医は書かないだろ。半年毎に違う病院行って、診断書書かしても、金かかるわ、実際に乗ってないわで免許を持ってないとあかん理由がない。運転免許試験場に行って返納するにも、その道のりに問題があって、ままならない。だから、今月で免許は消滅する。およそ、28年間免許を持っていた事になる。
同年代で車、バイクの免許を持ってるヤツが出来ない事を一足早く経験することになる。何かあったら、バイク、車を使ってたのにそうなくなってしまうのは非常にこころがついていかない。やっぱ生活の軸だったんだと実感する。
全然、回想録じゃないな。