僕ストーリー⑦ | 日本の四季。もう10月やで。

僕ストーリー⑦

専門学校を出ると、いよいよ社会人だ。

同じ科で僕が1番、決まるの早かった。

詳しくはどこだか忘れたし、今はもうないだろうけど、

当時は心斎橋に学生のハローワークみたいなんがあった。

1996年の夏だ。

自分で、求人票を見て応募した。

業務内容はめっき全般、だったと思う。

それを選んだのは、ある程度、実家の仕事と被ったからだ。

このころから、僕は常に実家の工場をどうしようの考えが支配する。それも、自分が障害者になった事と、姉がいたから何とかなる。それでも、実家そのものはどうするか決めてない。

母が健在、姉ももうじき高齢者だ。今現在住んでる家だから、障害者の自分が、どこまで出来るか、は非常に重要になってくる。

人間は、将来を考えた時に明るいものがいる。それを思えるか。

目の向こう側にあるものが、しゃーなしだとチカラが入らない。

社会人になった僕は、先輩らが2〜4年目なのに現場を任されている事に驚く。何だか、大学のノリの会社だった。今、書いてるのも暑いけど、この頃は今ほど暑くなかったんじゃないか。もう20年以上前だけど。会社は残業代は出なかった。というより、残業を見る人がいなかった。社会なんて、そんなもん、て思っていた。

これも、今ならそんな事ないんだろう。先輩たちが退職し、後輩たちが入ってくる。社会人の後輩って、ただの後輩と違う。彼らは仕事をやりに、収入を得にきている。彼らが答えではない。全員ではないが僕は後輩とソリが合わなくなった、と感じていた。

自分が2年目以降になると、予期せぬトラブルも起こす。

そういう時は、誰か上の人にケツを拭いてもらう。それが、基本的な僕の働き方だった。随分、動いて喋りのカバーをしたつもりだったけど、もうそれは出来ないな。在籍中は数少ない女性陣と付き合う事はなかった。片想いはあったけど。やっぱりなんか、他人にはわからないプライドが見え隠れする。男の僕は常にそれと戦ってるというか。だから、今の夫婦で旦那が尻に引かれているのはわかる。ただ方向性は間違っていると思うけど。