第二回日本おいしい小説大賞受賞作らしい。

 

タイトルまま、読むとカレーが食べたくなる。

 

主人公の成美さんは両親が離婚後、祖母に育てられ、その祖母が多分認知症になって面倒が見てもらえなくて施設に行くのだけど、その行く間にご飯を食べさせてくれた先生の作ったカレーに衝撃を受けて(ちゃんとスパイスから作ったカレー)

美味しいカレーが作りたい!とただひたすらカレーを作り続ける話。

 

調理の専門学校へ行くも目標がみんな「すごいシェフになる!」とかそんなキラキラ感なのに対して「美味しいカレーが作りたい」みたいな感じで。

 

で、3食カレーを食べ続けて、あるカレー屋さんのカレー(メインはコーヒー屋っぽい)が美味しすぎてその技を盗みたくて働き出す。

だんだんのめり込んで働き出す。

オーナーが怪我で入院してしまって実質店長的な感じになって、自分の作りたいカレーをバンバン出し始めてオーナーがいた頃(まったりゆったり)からは雰囲気がだんだんずれていく。

 

バイト君(イベントで料理の手伝いにボランティアに来てくれたことからバイトに)がいいやつそうだったのに実はオーダーをちょろまかして売上を取っていた事にはええネガティブって感じだったけど。

そういうものか、とも思ったり。

淡いラブとか挟んでくるの?とかそういうわけではなかった…。

 

最後は横領がバレた感じになって店でバイト君が一人残りでタバコを吸っていてそれを注意したことが決定打だったのかな?

そのタバコのせい(とは明確には書いてなかったけど)で店は火事になり休業へ、、

 

一度はカレーを作ることは放棄したけど、結局は作る楽しさでまたお店やるのかな?っていう最後。

 

スススーーっと読める。

スパイスカレーって美味しいのかわからんけど、食べてみたいなあと。

 

不動産の人が口は悪いけどいいやつ、ってのとチャラ山もいいやつなんだろうなあ

(物語には欠かせないいい人ですね)