カウンセリングの場所は、雑居ビルの3階だった。

こんなことがない限り目につかないような場所だし

看板もよく探さないとわからない。

わざとそういう感じにしてるのかな??




お部屋に入ると受付の部屋と個室。こぎれいなクリニックみたいなつくり。

母親くらいの年齢の方がいてカウンセラーですと自己紹介してくれた。


そして、不倫のバカバカしいとも思える内容を一つ一つ聞いてくれる。

夫はまるで自分がしでかしたことなのに、
まるで楽しい話をシェアするように


「いやあ、お恥ずかしい限りで!」と
饒舌に話す。



まだ外面モードなのだ。



私も聞かれたことを話す。思ったこととか、子供のこととか。



1回目は事実を話して雑談みたいな感じで終わる。まあ顔合わせみたいな感じかな。



回数を重ねるごとに話も詳しくなるし、私も悲しさがぶり返した。


こんな思いをしなきゃ再構築できないのかな??

色んな気持ちが交錯する。



でも、カウンセラーの先生のことは夫婦で信頼していた。優しく包み込むような雰囲気とはっきりと物言う姿勢とちょうどよくて。



そして、何回か行った時、

カウンセラーの先生が私と二人で話したいと言い出した。夫は受付の部屋にて待つ。


二人きりになった時に先生は衝撃的なことを言った。


それは、その時も、そして今も、人生の別れ道だったのだなと痛感している。その言葉を胸に、自分の選択があったのかも、、、しれない。




「あの方は人格障害だと思う。こんなことを言うのは筋違いだけどもう別れた方がいい。あなたの人生で今が最大のピンチだと思うけど、でも今頑張って別れないとこれからどんどんあなたの人生を蝕んでいく。辛いことかもしれないけれど、一緒にいたらもっともっと辛いことが起きるわよ。」