梅田芸術劇場「レ・ミゼラブル」
役替わり公演を2回観劇。
先ずは、1回目の観劇。
第1幕までは、初演とは全く違う演出に戸惑った。
しかし、第2幕では、ジャン・バルジャンとシャベールの苦悩が胸に迫って、涙、涙の大感動となった。
ほとんどがトリプルキャスト。
観劇した配役は
ジャン・バルジャン
福井昌一さん
シャベール
岸祐二さん
エポニーヌ
笹本玲奈さん
ファンテーヌ
和音美桜さん
コゼット
若井久美子さん
マリウス
田村良太さん
テナルディエ
萬谷法英さん
マダム・テナルディエ
谷口ゆうなさん
何と言っても、ジャン・バルジャンとシャベールが秀逸だった。
ファンテーヌの儚さも印象的。
ティナルディエはしたたかさ、狡猾さが抜群!
それに引き替え、マダム・ティナルディエは見た目は迫力があるけれど、色濃いしたたかさが不足。
そして、コゼットはもっと可憐さが欲しかった。
あと歌唱力も…。
「レ・ミゼラブル」2回目の観劇。
今回の配役は
ジャン・バルジャン
吉原 光夫 さん
ジャベール
岸 祐二さん
ファンテーヌ
里アンナさん
エポニーヌ
平野 綾さん
マリウス
原田優一さん
コゼット
清水彩香さん
テナルディエ
萬谷法英さん
マダム・テナルディエ
浦嶋りんこさん
アンジョルラス
上山竜治さん
配役が違えば、その舞台が変わる事は充分承知しているけれど、やっぱり違う感じになっていた。
今回はジャンバルジャンの広く深い愛情に泣けて仕方がなかった。
バスティーユの戦いの場面で、若者たちに生きて欲しい、自らが身代わりになりたい…と歌うところ。
若者たちに対する広い愛と共に、生かされている自分自身の身を投げ打つ深い愛。
そして、今回はフォンテーヌとエポニーヌの心情が胸に響いてまた涙、涙。
フォンテーヌは苦海に身を落としても、心は愛する人を信じる乙女のまま。
純真で真っ直ぐな歌声が胸に迫る。
これは前回観劇した憂いを秘めた落ち着いた大人の女、和音美桜さんのフォンテーヌとは真逆。
脚本も衣装も全く同じなのに、演じる人の演技と歌で、こんなに違う舞台はやっぱり面白い!
また、エポニーヌは切なさや辛さの表現が素晴らしい!
残念ながら、前回は全く印象に残らなかったエポニーヌが確かにそこに息づいていた。
本当に素晴らしい「レ・ミゼラブル」!
