久しぶりの星組二本立て公演を観劇。
お芝居は「The Lost Glory 美しき幻影」
ショーは「パッショネイト宝塚!」
お芝居は専科轟悠さんの主演に、トップ柚希礼音さんが悪役で絡む。
第一次世界大戦後のアメリカンドリームで、大人の男の渋さが漂う轟悠さんは「建築王」と呼ばれる成功者オットー。
それを妬み、蹴落とそうとあの手この手を駆使する黒い男イヴァーノの柚希礼音さん。
物語の背景やビジュアル的には、申し分ない作品だけど、なにせ登場人物の描き方が浅くて、感情移入が出来ない。
やり手の建築王と呼ばれる人が、いとも簡単に、騙されてしまうものか?と…疑問が湧く轟悠さん演じるオットー。
柚希礼音さんのイヴァーノは徹底した悪のような感じだけど、憎々しさがやや不足している感があり、特にラストは悪らしさがないかも?!
轟さんと柚希さんの丁々発止のやり取りや行き詰まるやり取りを期待し過ぎたのかもしれない。
ついつい辛口になるなぁ~(苦笑)
イヴァーノに騙される情けない男ロナルド役の紅ゆずるさんは良い味を出しているのが印象的だったのが救い。
抜擢される新会社の社長役はもはや安定した感のある真風涼帆さん。
安心して見ていられた。
真風涼帆さんの相手役には、綺咲愛里さん。
この役が何故、妃海風さんでないのか?疑問。
…というか、希望です!!
出演者のビジュアルのカッコ良さと出演者の魅力に頼り過ぎた感のあるお芝居だけど、あと数回観たら、新たな発見があるのかな…。
お芝居に反比例して、出演者も舞台構成も、大満足だったのが、ショー!
ラテン物でパワフルな星組の魅力全開となった。
特に柚希礼音さんと鶴美舞夕さんを中心にしたカンフー的ダンス場面は素晴らしくて、この場面だけ、何度も観たいと思った位に大満足。
あと1回観ると印象が変わるかもしれない!?