20分休憩して後半へ


後半が始まってすぐなのに私の感情はおかしな方向に…
涙が止まらないのだ
場面は彌平と魔子の結婚式の準備する場面に
私は更に号泣
声を抑えるのが必死でしたが身体が泣きすぎてヒックヒックと動いてしまうくらい号泣してしまった
結婚式の準備を明るく歌い上げる演者の方々
『結婚式はいいもんだ〜魚料理がどっさり食える〜』
と明るく踊りながら小ネタ交えて歌い踊ってるのに
何故か号泣おばさん
まわりからしたら???だよね
始まってすぐに結末考えてしまい涙が止まらなくなってしまったのだ
これで観納めなんだって気持ちもあって抑えられなくなってしまったみたい

結婚式の準備する前に2人の口から恋仲だと言わせるための策略を練ってから挑んでいる彌平

生還した彌平を前に喜びながらも表情は何となくおかしい
猛夫も登場して結婚式を喜ぶ素振りを見せながらも複雑な顔
彌平は2人のロマンスを本人達に認めさせるために
『魔子に対する気持ちは娘を思うような気持ち』
と語り出し2人の恋仲を指摘して
間違いないならこの結婚式は魔子と猛夫の結婚式にしたいんだと真意を問うと
認めてしまう2人
そんな2人に大激怒!
『この尻軽女!』『親不孝息子!』と…
話が違うと戸惑う2人
手を繋いでる2人
彌平は強引に魔子の手を掴み引き寄せる
猛夫が『お父さん!』と魔子奪還にしがみつくが
彌平に突き飛ばされ床に叩きつけられるる猛夫
その猛夫にはしがみつく魔子に彌平が右腕を組んでここに来いとばかりに優しく
『魔子おいで』
来ない魔子に再び優しく
『おいでよー魔子』
でも猛夫にしがみついて離れない魔子に剛を煮やした彌平が強い口調で
『魔子!』
と叫び強引に引き離し連れて行く

もう観ていられないくらい泣きすぎてる私でしたが表情見るために双眼鏡で猛夫を見ると涙浮かべて絶望感溢れる表情
彌平の気持ちは当然
でも山田裕貴さん目線で猛夫に気持ちが寄ってる私はもう観ていられない無理
でも涙で曇りながら双眼鏡でしっかり目に焼き付けた

連れていかれる魔子
人混みかき分け階段を登り追いかけるけど人混みで跳ね返され階下に転落
泣きながら『魔子〜』と叫ぶけど魔子の姿はない
足元に魔子の忘れ形見の赤い薔薇が1本
それを拾い『魔子〜』
号泣する猛夫
もうダメ無理ってくらい胸が痛くて痛くて…

観てる側がこんなに苦しいのだから演じる裕貴くんはもっとキツイだろうし凄いエネルギーだと思うとさらに涙が…

結婚式をして彌平の妻になった魔子
最初から決まっていた事だから当たり前なんだけど気持ちが自分以外にある妻をどうしたもんだかと彌平もう淋しく感じていただろう

そんなこんなで
これからの彌平はどうなるのか的な演出でそばかすちゃんが占いをして短い500円分の彌平の未来を見せるってシーン
『500円じゃ一瞬よ』
と言うから本当に短い彌平のを未来
これも毎回違っていて右袖から登場して
カッコつけながらスタスタ歩いたり
観客にニコニコしながらゆっくり歩いたり
かと思えばダッシュで駆け抜けたり
毎回違うのでパターンあるのかアドリブなのか?
半分アドリブかもですね
今日の彌平さんはサングラスをかけてカッコつけて登場して舞台真ん中でサングラス外してみたりいい男(風)な演出で歓喜もクスクス

『愛した人は父親の婚約者』

って主軸があるので笑えるはずない内容にちょこちょこぶち込んでくれるユースケさんの演出には救われました

流石に500円では未来はわからないと女学生達がお金を集めてしっかり彌平のを未来を映し出す
彌平は新婚の妻を置いて新しい船に乗って航海に出ることに
しかもすぐに
自分が航海に出たら自分がいない隙に魔子は猛夫どう逢瀬を重ねるに違いない
そんな確信からナミに毒薬を渡して魔子を殺すよう頼む
猛さんが好きなナミは引き受ける
それと魔子飲ませたら花火を上げてくれるようにたのむ彌平
理由は魔子が死んだ合図で自分も同じ毒を飲んで死ぬ
離れた場所での『無理心中』
これが魔子が永遠に自分だけの妻になるために彌平が出した結論だ
切ない
こうなったら誰か死ななきゃおさまりつかない展開なのは何となく予想していたけど切ない…

2人を見てるのが辛かったのか街に出ていた猛夫も帰ってきた
そこで彌平が魔子を置いて航海に出ると知る
だからって喜んではいなかった猛夫

しかし喜ぶ人がいた
魔子だ
『これでまた私たち愛し合えるんだわ』
と猛夫にスリスリ
とんでもねー女だわ魔子
と言いたいけど何故か憎めない天真爛漫な魔子
その言葉に嬉しそうな猛夫
いやいや父ちゃん浮かばれないじゃん
ないわ〜と言いたいような展開だけど猛夫寄りの私は一瞬幸せな気分に
一瞬ね
だって結末が…

そう
結末はすぐそこに

魔子達の船が船出を決めて明日陸岸目指すとなって最後の晩餐が始まった
晩餐に振る舞われるお酒
酒を配るボーイには紛れて
『手伝います』
とナミが毒薬入りの酒を片手に客に配り始めるて上手いこと毒薬入りの酒を魔子に渡せた
乾杯!
の合図で毒薬入りの酒を口に付けようとした瞬間時間が止まる
ナミは魔子の死を確信して花火を上げに
彌平に魔子の死の報告の合図の花火
彌平が離れた場所からの無理心中できるように

時間が再び動き出した
飲もうとしたグラスを猛夫が取り
毒薬入りの酒を猛夫が口に…
あぁ終わった
この結末か…と思ったら違う酒を交互に飲み毒薬入りの酒をテーブルに置いた猛夫
あれ?飲まないの?誰か飲まなきゃ話しが終わらんじゃん
でもいいわそれでも
2人が幸せならって初見はそんな気持ちで観てました
階段を上がり舞台上で見つめ合いながらキスしてまぁお幸せだわ
良かった良かったと初見は思ったの

舞台中央に2人が並び魔子が決意をする
猛夫と共に生きることを
勇気を出して飛び出すから猛夫にも彌平忘れて私と生きようって
再びまったくとんでもねー女だわ
な展開だけどやっぱ魔子って許せちゃうキャラなんだよね
可愛くて儚げな女は得なの

決意したけど確かめずにはいられない性分の魔子は

『私綺麗?』

『若く見える?』
と猛夫に問いかけ猛夫は
『綺麗だとも若いとも』
と言って魔子を抱き寄せ熱いキス

このキスを最前列席では中央席だった私の目の前!
失神するかと思ったわ
生キスよ?お慕いしてる人の生キスだもん
もう結末忘れて嬉しくて嬉しくて心ん中で目の前の2人に拍手したわよ
おめでとう〜って叫びたいくらい興奮したわ

しかし結末はこれから…

見たくない人は閉じてください


幸せの絶頂の2人
いつまでも見ていたいくらいの笑顔の2人
何度も抱き合い見つめ合う
しかし
その時は来た
何回見ても毎回心で叫んでる
『飲まないで!』
そう あの毒薬入りの酒を忘れてはいけない
飲まずにテーブルに放置してあるあのヤバい酒
誰も飲まずに放置してあったのが奇跡だ
喉が渇いたのか猛夫がそれを飲んだのだ
フラつく猛夫
心配しながら寄り添う魔子
しかし倒れ込み苦しむ猛夫
ナミが慌てて
この酒は魔子に飲ませるはずだった彌平と一緒に逝かせるためにと叫ぶけど
時すでに遅く
死を認識した猛夫は苦しみながらも
『魔子もっとそばにいてくれ』
と泣きながら魔子にしがみつく
でも視点は合わず目が見えなくなっているような演技をしていた裕貴くん
死の演出を自分なりに完成させた結果だと思うのですが死にたくない無念さを表す素晴らしい演技でした

猛夫と彌平が亡くなって魔子の最後のセリフは

『可哀想な猛夫さん可哀想な彌平さん』

『そして可哀想な私…』

まぁ最後まで自己愛強い魔子

ではあるけどやっぱり憎めない

魔子らしいじゃん

いいの魔子だから


今日は結末待たずに泣きっぱなしだったから双眼鏡でたまにしか見れなかった表情でしたが確実に最初から最後まで
灰上猛夫
として生きて死んでいった裕貴くん

その役者魂を見届けられて本当には良かった

正直言うと
7公演渋谷に通うなんて
家族にも申し訳ない気持ちでした
スケジュール的にもアラフィフ休みなしはキツかった
あと13000円もするチケットです
楽ではありませんでしたが観終わった今はそれ以上の価値があったと満足してます

この1ヶ月で一生分の幸せをくれた
音楽劇海王星
スタッフの皆様
キャストの皆様
会場でコロナ対策など大変な中で開場してくださったPARCO劇場の方々
本当に感謝しかないです

そして
山田裕貴さん
本当に大役背負って長丁場楽しませてくれてありがとうございました

これからの活躍も楽しみに

またいつか会える日を願ってます^ ^

最後まで読んでいただいた方
つたない素人の殴り書きには付き合っていただきありがとうございました
また興味あったら覗いてください^ ^