夜中の2時、Canvaの画面を睨みながら「このフォント、目立つかな…」と何度も色を変更していた頃を思い出す。あの頃は商品紹介動画一本作るのに、企画から編集、画像探しまで丸一日かかっていた。サムネイル一つに1時間以上かけて、結局「これでいいか」と妥協してアップロードする。視聴回数は伸び悩み、疲れだけが残る。そんな日々が続いていた。
最近、AIを活用した動画制作に少しずつ取り入れてみるようになった。特にAI商品紹介動画作成ツールやAIキャラクター作成ツールを組み合わせることで、作業の流れがだいぶ変わってきた。完全に任せるわけではなく、あくまで自分のアイデアを形にする手助けとして使っている。
最初はシンプルなプロンプトから始めた。商品の特徴をテキストで入力し、AIキャラクターを生成させて動画の主人公にする。キャラクターの表情や服装、背景の雰囲気を調整しながら、商品を自然に紹介するシーンを作っていく。AIは意外と速く、複数のバリエーションを短時間で出してくれる。ただ、細かいニュアンスはまだ人間の目で確認しないとダメだ。キャラクターの動きが少し不自然だったり、商品の質感が想像と違うことはよくある。
YouTubeのクリエイター向け資料でも、視聴者はサムネイルを見て数秒以内に判断を下すと言われている。視覚的な階層やコントラストが大事になる部分を、AIツールでラフに作ってから調整するようになった。1280×720pxの解像度で出力して、背景とキャラクターの配置を自分のチャンネルらしさに近づける。こうした試行錯誤の中で、AIが「アイデアのスケッチ」として機能してくれる実感があった。
もちろん、うまくいかないことも多い。ある時、和風のお菓子を紹介する動画でAIキャラクターを作成した。プロンプトに「優しい笑顔の日本人女性」と入れたのに、生成されたキャラクターの目元が少し西洋寄りになってしまい、ターゲット層の親しみやすさが損なわれてしまった。結局、表情の微調整を繰り返し、手動で背景の色味を和らげて修正した。AIの出力は美しいけれど、視聴者の感情に寄り添う部分はまだ自分の経験と勘が必要だと痛感した。
もう一つ困ったのは、連続したシリーズ動画を作るときの統一感だ。同じキャラクターを使おうとしても、生成条件を少し変えるだけで髪の色や服装のテイストが微妙にずれてしまう。結果として、チャンネルの世界観がバラバラになりそうになった。そこは過去の生成画像を参考にプロンプトを細かく記録して、似た条件で再生成するしかなかった。こうした「小さな失敗」を繰り返しながら、少しずつ自分のワークフローを磨いている。
作業効率が上がった分、動画の企画や実際の撮影、視聴者とのコメント交流に時間を割けるようになった。以前はサムネイルや導入部分で消耗して、更新が週1回がやっとだったのが、今は少し余裕が出てきた。クリエイティブなエネルギーが枯れにくくなった気がする。
テストを重ねる中で、UGCVideo.aiというツールも一度だけ使ってみた。複数のプロンプトでキャラクターと商品の組み合わせを試すのにちょうど良かった。
YouTubeの公式情報によると、カスタムサムネイルを使っている動画の方がパフォーマンスが良い傾向にあるという。実際、私の周りの個人クリエイターたちも「サムネや冒頭のビジュアルで8割決まる」と口を揃える。AIツールはそうした第一印象を素早く形にするパートナーにはなるけれど、最終的に「この動画を見たい」と思わせるのは、やはり自分のセンスや視聴者への理解だと思う。
AIキャラクター作成ツールを使って商品紹介動画を作るようになって、完璧な作品を目指すプレッシャーが少し軽くなった。ツールはあくまで道具で、物語を届けるのは自分自身。遅くまで作業しても「今日はここまで」と区切りをつけやすくなり、翌日の制作意欲も保てるようになった。
これからも、AIと自分のバランスを探りながら、等身大の商品紹介動画を作り続けていきたい。視聴者さんが「この人の動画、なんか心地いいな」と思ってくれるような、そんな日常の延長線上にあるコンテンツを目指して。
