小中学生はきょう25日から冬休みかな。


そういえば、

じぶんが小学校に通っていた頃は、

夏休みや冬休みの宿題をほとんどやらなかった。


とうぜん先生から怒られるんだけど、

ごめんなさいと、ひたすら謝って、だいたい済んだ。


で、

またつぎの休みのときも、

やはり宿題は完璧に片付けなくて、

中途半端というか、三分の一くらいやるだけ。


先生は怒るというか、

もう、呆れてしまう。


怒らせるよりも、

呆れさせるという悪賢さがあったのだ。


じぶんはわりと大人に可愛いがわれる傾向があって、

とくに成人の女性から、不思議と可愛がられた。


そこで計算するというよりも、

どちらかというと本能的に、可愛がられるを利用して、

大人に対して、

甘く見てもらうように流れを作っていこうとしていたふしがある。


いま振り返れば、

まったくずるく、なおかつ無邪気に、

そして本能的に謀る子供だった。


三国志の曹操孟徳。


彼は若いじぶん、

徒党を組んで悪さをする不良青年だった。


悪行を見かねた彼の叔父が、

そういう不良青年曹操の数々のいたずらを父に告げ口する。

その度に父からくどくど説教される。


そこで曹操は、一計を案じた。


ある日、叔父のまえで

彼は癲癇の発作を起こす演技(ふり)をした。


叔父は周章てて曹操の父のもとへ駆けつけ、

そのことを伝える。


父は急いで曹操のところへ向かったが、

しかし、曹操は癲癇の発作を起こしている様子もなく、

まったく平然としていた。


いぶかしむ父に曹操は、

 「叔父さんは、ぼくのことが嫌いだから、妄りに嘘を言って、

ぼくの評判を落としたがっているんですよ」

と、話した。


これ以降、

曹操の父は叔父の言葉を、二度と信用しなくなったという。


これは、

曹操の悪賢さを象徴するエピソードとして、

三国志ファンなら誰でも知っている。


この曹操の悪知恵と、

じぶんの悪知恵。


どっちが深刻な人間性の闇だと思いますか?