酸素濃度が低いエベレスト山頂では、
人やほとんどの動物は容易く死に至る。
しかし、
鳥たちは空気の薄いエベレスト山頂を、
悠々と飛び越えることができるのだ。
それはいったいなぜなのか?
それは鳥の祖先が恐竜だからだ。
太古の時代、
恐竜が棲息していた地球は現代に比べると、
酸素濃度が低く、
恐竜たちは、
そのような環境に適応するために進化した。
著者によると、
生物が絶滅したり進化したりするのは、
地球の酸素濃度によって左右されてきたという。
この本は、
そういう仮説に基づいて書かれた。
生物学の難しい内容だけど、
好奇心があれば理解できるだろう。
動物の活動にはエネルギーがいる。
呼吸器官を通しての酸素の代謝からそのエネルギーを得るのだが、
好奇心は難しい本を理解できるエネルギーになると思う。
チャレンジ精神でこの一冊を読みたい。