この地球に花が何種類あるだろう。
数え切れなくらいあって、
まだ、植物図鑑に乗っていない花もある。
人跡未踏のジャングルに名のついていない花が、
ひっそりと咲いていることだろう。
数多のなかから、ぼくが最も美しいと感じる好きな花は、
アイリスです。
『世界のアイリス』を買いました。
アイリスの全てがこの一冊でわかる。
真新しく見えるけど、
実は古本です。
値段が結構張って4,410円だけど、
古本だから送料込681円という価格で買えた。
本来なら目玉が飛び出るくらいの一冊だけど、
こんなに安く買えたなんて、ぼくは果報者だ。
アイリスは様々な種に分類されているけど、
とくにジャーマン アイリスには、魅了されている。
葉や茎が天に向かって、物怖じもせず、まっすぐに伸び、
そして、その茎の頂きに舞踏会のドレスのような豪華な花を載せている。
そのようなジャーマン アイリスの姿が、
絢爛として何とも美しい。
日本人の花菖蒲に付ける名前が、また風流だ。
『神代の昔』
『玉鉾』
『酔美人』
『天女の冠』
など、名付けにも雅び心が馥郁と香っている。
この一冊は豊富な写真だけではなく、
微に入り細にわたってアイリスに関する事柄が語られて、
目を通せば、この花の知識がけっこう深まりそう。
アイリスの時期は5月から6月。
その時期が来るまで、
この本で美しいアイリスの美を鑑賞して、
初夏の訪れを待ちます。