新年あけましておめでとう。
2013年の幕が開けたけど、
元日のきょう、父と初詣に行った。
母は散歩が億劫だからと留守番です。
行く先は東京にある『根津神社』。
『日暮里舎人ライナー』の日暮里駅を降りて、
まっしぐらに向かわず、根津神社への初詣ついでに下町を散歩した。
谷中霊園のなかを一般道が貫いている。
お墓巡りするつもりは毛頭なかったが、
なんとなく通るはめになった。
歴史に悪名を残した毒婦『高橋お伝』のお墓を、
お正月そうそうに拝むことになるなんて、
何の因果だろう。
恐ろしい女性だ。
しかし、谷中霊園の特筆するべき墓所はこちら、
江戸幕府最後の将軍『徳川慶喜』のお墓だ。
でも、これ以上近づけなかった。
葵の御紋を取り付けた鉄柵の門によって、来る者を拒んでいるのだ。
柵の外から離れて眺めるしかない。
カメラを鉄棒の間から入れて、シャッターボタンを押すのが限界だった。
たとえ死んでも身分が高い人物には、
容易に近づき難いことを、ぼくは学んだ。
穏やかな天気で、やや暖かかった。
これもやさしく降り注ぐ太陽光のおかげだ。
歩いて、あるいて、上野公園へと足を踏み入れた。
けっこう人々が繰り出していた。
『上野動物園』は休園だけど、子供連れの家族も散策していた。
公園内にある『旧東京音楽学校奏楽堂』は、
明治23年に建てられた日本最古の西洋式音楽ホールです。
古い西洋館は興味がある。
眺めていて心がやすらぐ。
室内に身を置いても、精神が落ち着く。
だけど、正月だから休館だったのは残念だった。
『不忍池弁財天』には、なんども参拝した。
参拝者の行列を横目にみて、今年は素通りです。
不忍池には色々な鳥たちが棲んでいるけど、
鷺は孤高の鳥だ。
鴨たちとは違って、せわしなく動き回らず、
泰然自若としていて魅力ある。
その白さが美しい。
とうとう目的の根津神社に到着した。
ところが、長い行列を見て辟易した。
それは父も同じ感想だった。
さすが有名な根津神社だ。
大勢の参拝者が新しい年の福を願いに来ている。
行列に混ざるのは嫌だから、
かわりに境内のはずれにある『乙女稲荷』に参拝した。
こちらは行列がなく、余裕で参拝できた。
お土産にと、お守り鈴根付を買った。
いちばん安い300円のものだけど、
それでもシャンシャンと妙なる鈴の音が鳴る。
境内を後にして、
帰途の路についた。
勝手知らぬ不忍通りを北上して、
およその方角を測り日暮里駅方面へ向かったら、
思いがけず『谷中銀座』に至った。
たびたびテレビで紹介される谷中銀座だけど、
半数以上のお店はシャッターを閉じていたからさびしかった。
仕方ないな。
また別の日にでも谷中銀座を訪ねてみよう。
だいぶ歩いた。
お腹が空いたから『かっぱ寿司』で食事した。
ちがう寿司ネタをひと皿に載せて、撮影した。
美味しかった。
でも、イカの鮮度だけが落ちていて、
艶がなかったのはがっかり。
とうぜん旨くなくて、父と苦笑いして食べた。
ふたりで20皿、胃袋がパンパンにふくらんだ。
回転寿司屋やファミリー レストランには、
ガチャポン マシーンが置いてあるけど、
このかっぱ寿司もその例にもれない。
会計を済ませたあと、どんな商品があるかチェックした。
そしたら、あった。
ひと目みて、たちまちぼくをときめかせた商品が・・・。
『らぶねこ エンジェルVSデビル』です。
可愛い。
なおかつ、ほどよくクール。
7種類あって、これは『グレーデビル』だ。
モデルの猫はシャム猫。
過去のガチャポン商品のなかでも、
らぶねこ エンジェルVSデビルのクオリティーは、
最高レベルと評価していい。
すぐ売り切れそうだ。
女子はとくに欲しがるだろう。
頭にリングを戴いているエンジェルも掌中に納めたい。
新年はこのガチャポンと出逢えたことが、
最初の福となった。
乙女稲荷の霊験かもしれない。
嬉々としてお店を出た。
きょうは、しばらくぶりに長い時間歩いた。
距離にすれば10キロは超えただろう。
なにせかっぱ寿司をあとにしてからも、
1時間弱歩いたのだから。
楽しかったから、たいして疲れていない。
お正月休みは残り5日間ある。
アキバに行く予定だったけど、それは止める。
今月のお小遣いを、お正月休みにもう使いたくない。
残りの日々は、出費をなるべく回避しよう。