夏休みを無為に過ごすのは、
もったいない。
今日は、『深川不動尊』と『富岡八幡宮』を巡り歩きました。
近年、パワースポットという言葉を耳にするようになったけど、
深川不動尊は、その意味でも有名なお寺です。
とくに金運上昇の霊験があるらしい。
参道には縁日のお店が出ていた。
夏の風物詩、金魚すくい。
ぼくは不器用だから下手です。
まだどのお店も準備中だった。
夕方ぐらいかな、浴衣姿の老若男女が楽しげな声をあげるのは。
炎天下の参道を歩いた。
とにかく暑かった。
旧本堂です。
その左に隣接して建てられたのが、
梵字をびっしり並べた新本堂です。
斬新だ。
お賽銭箱に例によって5円を投げ入れた。
ぼくは、どケチ。
もったいないんだもん。
旧本堂の中に入ると、
『おねがい不動尊』が鎮座している。
護摩修行の場所も撮影した。
この一枚のあと、内部撮影禁止の表示を見つけたから、
まずいと思った。
でも、気づくのが遅かったから仕方ない。
トンネルのような通路の壁一面に、
クリスタルの五輪塔をびっしり埋めた『祈りの回廊』が美しかった。
是非撮影したかったな~。
『四国八十八ヶ所巡拝所』の幽幻さも素晴らしかった。
一通り見学して、帰ろうとしたら護摩祈祷が始まろうとしていた。
ちょっとだけ眺めていたけど、凄かった。
身体に響く強烈な太鼓のリズム、
魂を引き寄せる僧侶の唱える真言、
燃え盛る護摩壇の炎。
護摩祈祷の迫力には驚かされた。
それにしても濃厚な密教空間に身を置くと、
魔に魅入られそう。
『真言宗』を生齧りすると、
自分自身に刃を向けかねない恐ろしさを秘めている。
というのも、非科学的な世界だからです。
この宗派の呪術性には、ちょっと注意しないといけない。
もともと『釈迦』の考えというか、教えというものは、
釈迦の個人的な悩みから出発している。
その悩みとはこの世の無常です。
無常を解決するために、まず釈迦は苦行を積む。
しかし、いっこうに埒があかない。
辛い辛い苦行をしても、なんにもならない。
で、苦行を断念するわけです。
釈迦はつぎに瞑想することにする。
やがて、菩提樹の下で悟りを開くのですが、
ぼくの解釈でいうと、悟りとはすべてが無常であることを、
真に自覚することでしょう。
悟りとは究極のシンプル。
だけど、そのシンプルが途轍もなく難しい。
ここで密教に戻りますが、
これは釈迦が一生涯をかけて求めたものとは、異なります。
インドでは紀元後4世紀から5世紀ごろ、ヒンドゥー教が盛んになり、
仏教は次第に押されて、危機感を抱く。
なんとか対抗しようとして、こともあろうに、
ライバルであるそのヒンドゥー教の現世利益的な要素を取り入れたのです。
そうして呪術性のある仏教、すなわち密教というものに変質していった。
現世利益とはなにか?
お金が欲しい、出世したい、好きな人と結ばれたい。
そういうことです。
密教はそういった欲望を肯定する。
この密教は釈迦の悟りとは、まったく無関係な教えです。
究極のシンプルではない。
起死回生策もむなしく、
その密教となった仏教はインドにおいて衰退していったけど、
密教は中国に伝わり、さらに『空海』によって日本にもたらされた。
宗教は後世の人々によって、
どんどん変えられてゆくものです。
日本の風土に合った仏教も生まれた。
現代日本では、
本山の『金剛峯寺』以下、この宗派のお寺が全国に散らばっている。
この深川不動尊も、そのひとつです。
ぼくは宗教を完全否定するつもりはなく、
人生に悩んでいる人たちは、
心の救いのために宗教の門を叩いて構わない。
けれども、宗教の神秘性や呪術性に、のめり込んではいけない。
だから、深川不動尊は密教のテーマパークを訪れるつもりで、
気軽に行くといいかもしれないな~。
となりにある『富岡八幡宮』へ行く前に、
『門前茶屋』でお昼ご飯をいただきました。
注文したのは名物『深川あさり蒸籠めし』でした。
深川といえばあさりだ。
風味豊か、旨かった。
値段は980円でした。
富岡八幡宮には日本一の黄金大神輿がある。
高さ4メートル39センチ。
重さ4,5トン。
鳳凰の胸に7カラットのダイヤモンドを嵌めているのをはじめとして、
あちこちにダイヤモンドが輝いている。
屋根には、純金24キログラムを使用しており、
他にも様々な宝石、貴金属によって、大神輿は作られているそうです。
豪華絢爛だ。
御本殿よりも立派かもしれない。
こっちでは賽銭を入れなかった。
深川あさり蒸籠めしを食べたあとだけに、
あっさりと境内から立ち去りました。
このあと、
『隅田川』にかかる『吾妻橋』へ行きました。
『東京スカイツリー』の絶好撮影ポイントでシャッターボタンを押した。
この撮影ポイントは、ほとんどの人が知っていると思う。
ぼくは2度目の撮影になるけど、
前回は曇り空だから不満だった。
きょうは青空に恵まれたから、会心の一枚になった。
嬉しい~!