花もほころび出した春の日。
私も何かを始めたくて、小さく前へ進み出す。



数年前に目指し、そして一度諦めてしまった家を出るという夢。

色々な人の家を訪れる度に、それぞれの色に咲いた空間を眺めては、心がうきうきした。

言い表せない程の、自由への渇望が私の中にあるんだと実感する日々の中で、私は再び少しずつ動き出す。




何かが一つ思い通りにならないと、大きな壁に道を塞がれたようで絶望しかけるけど

その壁を乗り越えたり、迂回したりしても先には進める。

だから諦めないんだ、どうあっても絶対。
それは私の悲願なのだから。




「自立って何ですか?」
私の中で答えを決めていく。

出した答えの数だけきっと自信を持って前へいけるはず。

負けない。