其の新歌舞伎座公演の第二部ち長編歌謡浪曲「ひとり忠臣蔵」の中に収録…「その夜の上杉綱憲」を昨日岡山市民会館での「三山ひろし~笑顔を届けます~コンサート2021」で…
初めて三波春夫先生の作品を聴いて…物語 の展開に衝撃と物語りの持つ人間の相克…哀しい運命を担った人物の葛藤…!三波春夫先生が心血を注ぎ創作された長編歌謡浪曲を歌い継いでいる演歌歌手…三山ひろしくんの…新しい歌芸の真骨頂を又々知るに及び.…
歌手…三山ひろしくんの持つ無限の魅力の耀きに魅了されます…!
★吉良上野介の実子であった綱憲は二才で上杉家の養子となり…名将上杉謙信の家名を継いだ綱憲…此の討ち入りの夜…父上野介は襲撃されるの報に接し…直ちに軍勢を率いて出馬しょうとした人がいた!上杉15万石を預かる上杉綱憲であった…
出羽米沢15万石の名家の為に泣いて止めた…千坂兵部…絶ち難き親子の絆…彼も又…運命の糸が操る人間相克のドラマの中の人でした!父の命の瀬戸際を何で此の儘見逃そう…軍勢300人…馬を率いて日比谷の屋形正に出んとした時!【殿!しばらく‥しばらく!! 】馬のくつわを、しっかりと押さえた人は‥誰あろう‥上杉随一知恵の袋とうたわれた家老上席‥千坂兵部其の人であった…
此処は我慢のしどころと…【貴方には貴方の務めがござる!】諌める千坂兵部…軍勢まとめて繰り出したなら…最早…引くに引けませぬ! 正に天下の一大事!後の咎めを何とする…歴史に残る上杉の家名を潰す綱憲様は愚か者よと笑われましょう!儂の言葉が無理ならば切って出陣遊ばせと…血を吐く想いで諌める千坂兵部…其の一言が磐石の重みと成って…綱憲の胸を打つ…
【兵部わかった!皆の者…それぞれ持場に帰り指示を待て ! 千坂よ仏前に御法燈を灯せ‥天下に恥をさらしたとて父は父‥余は独り静かにあの世へ旅立ちなさる父上の御冥福を祈ろう‥千坂の爺よ‥大名の子は辛いのう!】
槍を大地に突き立てて泣いて堪えた綱憲…涙を溜めて…綱憲を演じきった…三山ひろしくん! 鳴り止まない拍手!拍手! なんと言う名演!父を想う子の慟哭が魂を揺さ振りました! 綱憲が…千坂兵部が…見事なまでに憑依!益々…進化を遂げて行く圧倒的な存在感…! 唯々感動で涙…涙でした!
55分に渡る…ひとり忠臣蔵!三山ひろしの独壇場と成った三波春夫先生の長編歌謡浪曲の世界…未来永劫…歌い継いで頂きます様に…♪