北鎌倉に来てみた。古民家風のカフェにイクつもりだったが、こどもの日の代休で休みの所が多い印象があった。まず葉祥明美術館に足が向く。





以前何度か来ているが、今日は思い切って600円払って美術館に入ってみた。葉先生の大小の原画が額に入って飾られていた。1階と2階に作品が洋館の雰囲気に馴染んている。特に気にいった場所は2階の角部屋で、メルヘンチックでファンタジーさ満載だった。葉先生の絵の世界そのままである。しかしその美術館の価値は、葉先生の作品を鑑賞することだけではなかった。それは1階のメインフロアの座卓の上にあった来場者向けの感想丿ートである。開いてびっくりした。来場者の感想ばかりではなく、自分の思いや考えを記したものまであった。こどもの拙い絵も描いてあったりしたが、せっかくなので自分の思いも書かせてもらった。書いたあとふと目をか上げた途端に、もっとびっくりしたのは、近くの棚に過去の感想丿ートがたくさん平積みになっているてはないか。店員さんに聞いたら、まだあるというではないか。これは美術館の料金以上の価値があると感じた。それは素晴らしい。





美術館を後にして、のんびりできるカフェを探し歩いたら、台灣料理のヘルシー料理が食べられる所を見つける。築70年の平屋の古民家で、夫婦で経営しているという。旦那さんは日本人で奥さんは台湾人である。奥さんが様々な小鉢のお勧めの台湾料理を出してくれる。香りと味が独特で、値段的には割高感があったが、目の前の庭を眺めているだけで癒やされた。台湾のいろいろなお茶を出してくれて、また店内に茶器が並んでいた。奥さんから、台湾の茶器やお茶の話をたくさん伺うことができて良かった。





最後に古民家ミュージアムにはいってみた。1階と2階が見学できるようになっていて、昔の田舎の原風景が粘土細工で造った人形で表現されていた。人形の表情が人情豊かで、ほのぼのさせられた。中は写真撮影禁止だったが、庭も風情を感じる所だった。今回の旅は、台湾料理の奥さんと予想外の様々な話が貴重な経験となった。