2024.3.26

今日から放射線治療が開始となりました。

緊張と不安と期待でドキドキしながら終わるのを今待っています。

パパの腫瘍がわかって、今日でちょうど3週間です。
症状が出始めてからは40日ほどが経過しています。

あっという間の3週間でした。
病気が分かって絶望し、悲しみ、苦しくて、夢であってほしいと願い、当たり前の日常に戻りたくてもがいた日々。

人の優しさにも触れた3週間でもありました。

この病気を受け入れるなんて到底できません。

だけど、現実を見ない振りもできなくて、病院に何度も行き、検査をうけ、こうして治療を開始する事になったのは、私たちが病気と向き合うしかないからです。
こうやってこの先も、こんな忌々しい病気と付き合っていくしかないと思うと本当に嫌になります。

これは病気との闘いだけど、勝つとか負けるとか、そういう事じゃない。

憎たらしいこの病気に私達の幸せは絶対奪われたくない。
今はそんな気持ちです。

放射線を通院で行うことについてこの数日考えていました。
私がパパの傍にいたくて、家族で一緒にいたくて。その気持ちが強すぎたかな。私のわがままかなと考えました。

病院はやはり安全です。何かあればすぐ医師に報告し、適切な指示をもらい処置をしてもらえるのは確かです。

平日30分のみの面会であっても、1日2人までしか会えなくても、土日の外泊は厳しくても病院を選ぶべきだったのかなと考えました。

だけど、パパは俺も家族と一緒にいたいと言ってくれました。ママの傍がいい。ママを誰よりも信頼してるから他の誰にみてもらうよりいい。

そう言ってくれました。
パパの気持ちに応えるために、今まで以上にパパの体を第一に考えていきたいと思います。

病院と同じくらいの安全の確保は難しいかもしれないけど、どこにいるより安心できる場所でありたいと思います。

子供達にも私なりに放射線治療の説明を行いました。
あまり子供達には負担をかけずに、でも気をつけることはわかってほしくて副作用などを説明しました。

説明用紙を見えるとこに貼って、みんなでパパを守っていきたいと思います。

私の仕事の話しも少し。

パパの腫瘍が分かった3月5日、私は夜勤明けでした。
その明けの日以来ずっと休ませてもらっています。

昨日看護部長とこれからの話しをしに行ってきました。
3週間ぶりの自分の病院はいつもと変わらない感じでした。

先週、人事課に連絡し介護休暇の制度の仕組みや有給の残りを聞きました。

介護休暇をとるにあたって、人事課の方から「こんな状況で言うことじゃないけど、介護休暇と育休は戻ってくる前提でとるものです。」と言われました。

当然のこと、正論です。

ただ、1ヶ月後、2ヶ月後、パパがどうなってるのかなんて私には想像もつきません。

働ける保証が今の私にはないんです。

働かないと子供を育てられないのも事実で、でもパパの傍にもいたくて。

先のことを考える余裕が今の私にはなくて。

正直にその事を看護部長に伝えました。

そしたら、そんな先のこと誰にもわからない、分かるわけない。介護休暇申請しよう。

介護休暇が終わる頃また一緒に考えよう、一緒に悩もうと言ってくれました。

また、人の優しさに心が救われました。

もし、この先私が辞める選択をする事になっても、また働きたくなったら連絡してくれればいい。

私の居場所を作るからと言ってくれました。

それから師長さんにも会いました。

私が潰れないか、それだけが心配だと言われました。
夜勤明けのあの日笑って記録してた私の姿がずっと頭に残ってると言われました。

今の病棟はまだ異動して1年で付き合いはまだ浅いのにこんな風に気にかけてくれた事、配慮してくれた事一生忘れません。

腫瘍が分かってからの3週間。レベルがクリアで麻痺のないパパと一緒にいられたこと、全部職場の方々のおかげです。⁡

異動前の仲間達も色々してくれて本当にありがとう。⁡
⁡1年離れた私を今も支えてくれて本当にありがとう。

⁡⁡
頭の病気ですから、いつレベルが落ちるか、体が動かなくなるか、その不安がいつも私にはありました。

貴重な3週間をくれたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。

放射線開始、パパを守る会