今日、祖父母のお墓参りに行ってきた


一昨日は、息子の誕生日だった
もう17歳
17年前のあの日の桜は、満開で
亡くなったおばぁちゃんを思い出してた


おばぁちゃんはいつも私に謝ってた

こんな身体になっちゃって
孫の中で糸ちゃんだけ
抱っこしてあげられなかったね
ごめんね…

半身麻痺になったその身体を
杖で支えながら
あなたと歩いた一歩一歩

誰かと歩調を合わせること
そのくすぐったさや心地良さを
初めて知った

片手で教えてくれた洗濯物のたたみ方
着物のたたみ方
じっと私の手元を見るその目は真剣で
覚束無い手で完成すると
上手にできたね って目を細めた



「糸美が、いつもお世話になっています」

小学生だった頃 遊びに来た私の幼なじみに
あなたは深々と頭を下げた

大人が子供に頭を下げるのを
初めて見た


カッコイイ人だったな

だから
バカ殿の番組が大好きなのよ
厳格なおばぁちゃんが
照れたように笑った時には、驚いた

なんてカッコよくて
なんて可愛い人なんだろうって
嬉しくなった


人はいつか亡くなる

昨日も今日も
人はどこかで産まれてくる


悲しいこともたくさんあって

でも、自分の生活はそのまま回ってる



おばぁちゃんなら
きっと 動じない

自分ができることを粛々とやって
日々の小さなことに目を細めて

夜は、もの思いにふけるのかもしれない



私も、そうありたいな




志村けんさん 
私も大好きでした

ご冥福を お祈りします