次男の特性があまりにも印象が強く、私たちは長男の特性をみのがすところでした。

長男は、からだの発育も、離乳食も、順調に進み、その上言葉が出るのも早かったのです。

そして、なにかを教えると、まるでスポンジが水を吸収するかのように、どんどん覚えていきました。
それが私も面白くて、どんどん長男にいろんなことを教えました。

中でも長男は、ピアノや絵本などにも興味を持ち、私は長男がまさか次男とは違った発達障害があるなどと思っていませんでした。

ところが長男が幼稚園に入った頃、彼を迎えに行くと、幼稚園の先生から、
「お宅のお子さんは本当にマイペースですね」
といわれました。

私はそれをどうとらえていいかわかりませんでした。
3歳や4歳の子どもって、みんなそんなもんじゃないの?と思っていたからです。

でも日本の教育とはおかしなもので、集団生活に入ると、そんな小さな頃から「みんなと同じ」でなくてはならないようで、息子独自の考えや行動というものは、ことごとくいやがられ、担任の先生はどうやら長男のことが嫌いなようでした。

しかも、お迎えに行ったときに、担任の先生から、
「お母さん、お子さんは今日、こんなことをしました、あんなことをしました」と、謂われる度に、私も「それって駄目なことなんですか」と聞いていたので、きっと先生は私のことも嫌いだったと思います。

夏休み明けには、みんなが担任の先生にあてて手紙を書いたのが張り出されたのに、うちの子の手紙だけ張り出されないという仕打ちを受けました。

年長さんになってから先生が変わり、そのようなことはなくなりましたが、小学校に入ってからは、ますます長男の個性は否定され続けることになり、私は長男の学年が上がるたびに、心がモヤモヤし、私自身も、疑問とストレスの嵐の日々を送ることになるのです。