その日、地球からひとつの国が消えた。
地図上や歴史上などではなく文字通りぽっかりとその国だけが消えてしまった。
その国のあった場所には底の見えない巨大な穴が開いた。
その穴は自然現象を超越しており、周囲の水も何もかもが今までのまま変化しなかった。
その穴は大きな地震、いや空間の揺れの後突如現れた。
しかし、ここで大事なのは穴ではなく消えた国、人だ。
彼らはどこへ消えたのか。
調査隊が各地に派遣されたが、彼らは見つからなかった。
彼らは生存しているのか。
彼らは武器を手に必死に生きている。
彼らはバーチャルの、具体的に言えばゲームの世界と日本との狭間に落とされた。
そこは地形的、環境的に見ると地球と何ら変わらないように見える。
しかし、明らかに地球とは異なった法則が世界を支配していた。
