早いもので、もう7月になった。




旦那さんが亡くなったのは、5月31日。




本当に、季節的に1番良い時期で、暑くも無く、寒くも無く、梅雨入り前で雨が降る事も無く。




在宅介護は、18日間しかする事が出来なかった事が本当に悔やまれる。





その短い間だったけど、夜中に何度も起きていた旦那さん、看病をしていた私。




私は寒いのが苦手だけど、とても良い季節だったから本当に助かった。旦那さんは、皆の事を考えて、自分でその季節を選んでくれたのだと思う。もはや、それしか考えられない。






旦那さんは熊本出身だから、病気になる以前からも、少し言葉がキツいかなと思う時があった。その度に私「怒らんでもええやん(怒)」、旦那さん「別に怒ってないよ」。そのやり取りを、何度した事だろう。



今考えると、本当に怒ってなかったんだと思う。私の一方的な、思い込みだったんだろう。



とても優しくて、気遣いのある人だった。





旦那さんの会社は、旅行に行ったり宿泊すると、限度額はあるが、旅費等が返金される制度があった。




旦那さんがまだ会社に居た時に、会社を退職される方が居たが、その制度の事を知らなくて、限度額いっぱい残っている方が居た。




旦那さんはその方に相談して、その制度を使って職場の皆で、泊りで盛大な送別会をしようと提案した。




職場の仲の良い方や後輩、皆が協力してくれた。旦那さんが退職する時も、その方達に送別会をして貰った。




退職後も、その方達と何度か集まって食事会をしていた。病気になってからは余り食べれなくなったので、食事会は無くなったが、その代わりよく喫茶店などで話をしていた。





病気になってからは特に、地元の熊本の親友のMさんと、週に何度も電話で話をしていた。私に言えない様な事も話していたと思う。どれだけ励みになった事だろう。Mさんには、本当に感謝しかない。




去年、Mさんがこちらに2回遊びに来てくれた。体力的に遠出は無理だったので近場だが、2人で色々な所に行って想い出が出来て、本当に良かったのではないかと思う。私も、2日間だけ同行して、10年前に1度しか会った事がなかったMさんと仲良くなる事が出来た。





病気になる前の2016年に、1人で熊本に行った時の写真を、大学病院の看護婦さんや、在宅介護の主治医の先生や、訪問看護の方によく見せて話をしていた。本当に熊本が大好きだったのだと思う。




亡くなるまでに、もう一度熊本に行けなかった事だけが本当に悔やまれる。





先月、Mさんが旦那さんにお線香をあげに来てくれた時に、私と子供とまたいつでも遊びにおいでと言ってくれた。




旦那さんが亡くなっても、関係はそのままなんだと思うと、本当に嬉しかった。





またいつか必ず、旦那さんと子供を連れて、熊本に行きたいなと思う。





旦那さん、それまで楽しみに待っててね。