もう長いことベスト3にランクインし続けている記事があります。



それは、「アスランとカガリベスト5第2位」の記事です。



この記事を投稿してから、ずっとベスト3にランクインし続けています。正に不動のベスト3です。ここまで読まれる記事になるとは全く思っていなくて、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。どうもありがとうございます!


これのグッとくるところは、(やっとアスランが)大人になったところや指輪がなくなったこと、お互いに言葉がないところもそうなのですが、それ以上にアスランが自分からカガリを抱きしめにいったことです。



これまでのアスランと比較するとわかることなのですが、以前のアスランだったら動くことはありませんでした。絶対に。8話みたいに何もできずに黙って見送っていたでしょう。その自ら枠を飛び出せず、殻を割れないクソ真面目なアスランが立場や常識、枠にとらわれずに動いたのです。人目を気にすることなく、気持ちを伝えにいった。もうそこにグッときてしまったのです。自らちゃんと気持ちを伝えにいく男らしさに。(男気ともいうかな)



言葉はないのですが、気持ちがよく伝わってくる好きなシーンですね。何が良いって、「本当は全てを投げ捨てでも一緒にいきたい。でも、それはできない」というカガリの押し込めている気持ちを理解しているところです。その上で抱きしめにいっているわけですから、感動も倍になるってものです。



そして、無言で抱きしめ合う二人のシーンを描くことで、改めてあの呪具指輪を渡したアスランの心情動機も見えてくるようになっているので、上手いなぁといつも思っています。



ん?渡した心情動機ですか?



好意を伝えるためではなく、「不安」ですね。



アスランとカガリの関係は、それだけ非常に危ういものだったということです。だって、本当に信じていたら、あのタイミングで指輪何て渡しませんから。縛りつけてしまったわけですね。体というよりは、心を。キラとラクスのような強い結びつきが二人になかったわけです。だから、隙だらけなのですよ。



その指輪がなくなる、言葉がないまま抱きしめ合う。二人にはもう物や言葉など必要ない。なぜならば、強く心が繋がっているからです。大切なことは一緒にいることではなく、心の繋がりなのですよ。それがないと、やっていけませんという制作者側からのメッセージ。



本当に素敵なシーンです。いつか、抱きしめたその手で伝えた気持ちを言葉にして伝えるシーンが見たいですね。