ドラクエ7、完全初見プレイ感想です。




新たな地へ行く前に、気になっている地へ寄り道します。まずは、過去のリートルードへ向かいます。エイミとバロック先生のその後が気になるからです。


リートルードに着き、町の人たちに話しを聞いていくと、どうやら今はバロック先生はアトリエではなく町におり、エイミはクリーニ先生の頼みでその世話をしているようです。なので、宿屋の女将さんたちはそれに対してやや不満を抱いていたり、寂しそうです。あの気難しく、助手さえも嫌になって逃げ出してしまうというのに、よく世話が出来るなぁと感心してしまいます。


如何に親子といえども、エイミのあまりのドジっぷりに、さぞかしバロック先生は毎日怒っているんだろうなぁと不安を抱きつつ、クリーニ先生のお宅へ向かいます。


クリーニ先生によると、今バロック先生はクリーニ先生のお宅の地下のアトリエで暮らしており、エイミに頼んで世話をしてもらっているようです。で、その様子が見ものなのだと笑っています。メイドさんは、エイミがやらかしてもバロック先生は怒らないのだと教えてくれます。あんなに穏やかな人だったかしら?と首を傾げています。この時点でその理由が大体わかりますね。「生涯の宝、我が愛娘」なのだから、怒れないのでしょう。娘にデレッとしてしまう甘く、優しい父親。それがバロック先生。そんな親子に会いに行きましょう。


アトリエへ行くと、エイミがやらかし、ツボを割ってしまいます。すぐさまバロック先生が駆け寄ってきます。「今度は何をやらかした!?」と。(このセリフから、相当やらかしているね、エイミ…)


キツく叱るのかと思いきや、ケガはないのか?と真っ先にエイミを気遣い、心配しています。これが助手だったら、間違いなく怒鳴ってクビにしていたでしょうに。娘には甘く、頭が上がらないのかもしれませんね。

不器用ですが、優しさを感じます。まだまだ他人行儀ですが、きっとこのあと真実を話したのでしょうね。


エイミは、何かやらかしてもバロック先生はちっとも怒らない、それどころか気遣ってくれると教えてくれます。まだ幼いエイミは、その理由がわからないようです。真実を知るのはこのあとで、知ってからは親子として仲良く暮らしたのだと思います。じゃなかったら、遺志を継いでバロックタワー何て建てませんから。


バロック先生は怒りはしないものの、呆れてはいるようです。でも、「愛娘」や亡くなられた奥様を愛しているんだなぁというのは、よくわかります。このあとの「いや、何でもない!何でもないぞっ!」が可愛かったです(^^)

二人が親子として仲良く暮らしたことは、とても嬉しく思います。バロック先生、あの「生涯の宝の絵」、素敵でしたよ。


次に向かったのは、グリンフレークです。カサドールさんの容体と、エペやペペが心配だったからです。カサドールさんはずっと寝込んだままでした。裏切られたショックは計り知れません…。エペは、このままここでハーブを作り続けていくと言います。このあとの町の運命を知っている身としては切なくなるのですが、頑張ってほしいですね。次にメモリアリーフへ行き、ペペに会いに行きます。

ペペは、途方に暮れていました。今は冥福を祈るばかりだと。リンダに対して後悔と申し訳なさを抱えているペペを前に、あの時リンダの死を教えたことは正しかったのでしょうか…?と疑問に感じてしまいます。



次に向かったのは、ルーメンです。シーブルさんが気になるので。

シーブルさんと和解したという男性。しかし、未来のルーメンを知っている身としては責める気はありませんが、この人たちは反省しているとは思っていません。結局何も変わっていないのはシーブルさんの子孫が町を出ていることからも明らかですしね。あとは「勇者チビィ」のお墓ね。やっぱりこの町は気分が悪いことには変わりないですね。

シーブルさん、少し元気になっていました。よかったです。安心して暮らせる場所があったら、そこで暮らしたいですよね。何も気にしなくていいんだもの。




さて、次なる地、緑の石版の地へ向かいます。縦長の大陸で、面積は広めです。ここでは何が待ち受けているのでしょうか?上下に端から端へ往復することにならなければいいのですが…。


たどり着いたのは、聖風の谷です。名前の通り、谷です。ここに人が暮らしている何てすごいですね。やや長めの階段を下りると、翼を持つ人がいました。

どうやらここは翼を持ち、空を飛べる人々…リファ族という種族が暮らしている所のようです。彼らが谷で暮らしているのは、風をあびて舞う種族だから。風が常に吹いていることから、ここは適した土地なのだそう。でもそれは逆を言えば、風が吹かなくなったら飛べない、動けない、ここは適さない土地に早変わりするということになりますが…。


族長のお宅へ入ると、何やら揉めています。

石コロを危険をおかしてでも取りに行こうとしている族長と、石コロを不要だとするおばちゃん。どうやらそれは神の石というもので、止まない風を谷に与えてくれているそうです。つまり、風をあびて舞う種族なわけですから、止まない風を与えてくれる神の石は必要だということですね。それが族長の主張。おばちゃんは、その止まない風というのがそもそも不要なのだというのが主張のようです。



あー…なるほど。簡単に言えば、族長は便利なものに頼りたいわけですね。違うかな?だってさ、その止まない風があれば歩かなくてすむし、いつだって飛べるわけですから、そりゃ神の石は必要でしょうね。でも、それに完全に慣れてしまうと歩こうとしなくなり、筋力は落ち、やがて歩けなくなってしまい、そして歩くことを忘れてしまうということになってしまいそうですが…。そこを主張しているのが、反対しているおばちゃんといった所でしょうか。


何か、僕の不安というか、予測が当たりそうな予感…(^^;


ここはおばちゃんに賛成かな、僕は。飛べるのは確かに便利ですが、風がなくなったら歩けない、動けないことになってしまうし、あまり止まない風という便利なものに頼りきるのは自然に逆らった行為だと僕も思うからです。


これは便利なものに頼りすぎている僕たち現実に対して警鐘を鳴らしているエピソードと言えるかもしれませんね。すぐ近くなのに歩かずに車やバイクで行く、デリバリーを頼むとか。そうやって便利なものに頼りすぎて全く動かないでいるとダメなんですよ、みたいな。違うかな??


族長「今はもう母さんの頃とは違うんだ。今風が止んだら、リファ族の者は生きていけない」


おばちゃんは族長のお母様なのですね。今後はおば様と呼ぶことにします。さて、この谷はもうすっかり便利なものに頼りきってしまっているのですね。風がないと生きていけないって、それはもう僕たちリファ族は歩けない種族ですと言っているようなものです。言いたいことはわかりますが、そういう時に備えてしっかり歩けるようにしておかないとダメだったのでは?


おば様「なら、好きにするがいい!あんな無意味な石コロのために、好きなだけ谷の人間の命を危険にさらすがいい!」


神の石は命の危険があるような所にあるということでしょうね。


族長「とにかく神の石は必要だ。リファ族は戦いには向かないが、精鋭を集めれば…」


………。


はいはい、どうせ主人公一行が取りに行くことになるのでしょう?めんどくせぇなぁ。


おば様「えぇい!もう知らん!バカな族長を持って、谷の連中はつくづく不幸じゃわい!」


あなたはそのバカな族長のお母様ですよ…っと。


おば様は息子である族長に、小さい頃からリファ族とは!みたいな教えというか、文化というか、そういうのは教えてきたのでしょうかね?教えてきたものの、族長が便利さや楽を覚えてしまったため、そこから抜けられなくなってしまったのでしょうかね?いずれにしても、僕はおば様に賛成です。


族長「この谷より北に、我らリファ族が代々守り続けてきた神殿があるのですが、半月ほど前、その神殿に急に黒雲が舞い降り、そこから魔物が次々と現れ出したのです。神殿の人々は逃げ出しましたが、その時に神の石という石を神殿に残してきてしまったのです。神の石というのは、この谷に止まない風を運ぶ石。このままではいつ谷の風が止んでしまうか…。そこでどうにか神の石を取り戻すために神殿に向かう精鋭を探していたのですが…」


そしてやっぱり神の石を取り戻してくれとお願いされました。これはあなたのやってきたことの結果でもあるわけです。風が止んでしまった時のことを考えずに便利なものに頼りきり、風が止んでしまう危機になってから助けてくれって…。そんなの自分で行って下さいよ。だから、「いいえ」とお断りしました。


族長のお宅の本棚を調べると、日記がありました。

ヨゼフ!あのダイアラックの!青年って…旅を続けながらも立派に成長したのですね。会いたかったな。青年の真剣な様子からして…という一文にグッときました。雨の経験、町の惨状、旅先の経験が彼を成長させ、また、活かし、活かされているんだなって。クレマンさんは……再会したかったけれど、もう叶わないのですね。残念です。天国で奥様とお会い出来ているといいな。




空を飛べる種族なのに、中には飛べない子がいるのですね。飛べない子を「どんくさい」と言ってバカにして見下しているあたり、フィリアという子はこの谷でいじめや差別的な目に遭っている可能性が高いですね。僕はこの子に、じゃあお前歩いて花摘みに行ってみろ。むしろ行ってこいと言いたくなりますね。イラッとするわぁ。


橋を渡って反対側に行くと、いじめの現場に遭遇しました。どうやら、この子がフィリアという子のようです。そしてやっぱり飛べないということで男の子二人がからかっています。
何でお前はいっつも地面をベタベタ歩いてるんだよ?」


フィリア「何度も言ったじゃない。私…空を飛べないから…」


翼がない。だから、飛べない。そのことでフィリアはイヤな思いをしているのですね。


さっきの女の子もそうですが、自分ではどうすることも出来ないことで相手をいじめたり差別的な扱いをするのは、卑怯というものです。自分とは違うというだけでこんなことする何て、嫌な村社会の谷ですね。


フィリアは族長の娘ですが、拾い子とのこと。だからリファ族ではないため、翼がない。いじめっ子は、今度はその境遇をからかい始めます。いや、いじめっ子ではないですね。卑怯者です。クズな卑怯者。どうせ風が止んだらロクに歩けもしないくせにねぇ。そこを主人公がやめろよと助けに入ります。カッコイイぞ!

すると、卑怯者は主人公一行にも翼がないことに気付きます。フィリアの仲間だーっ何てアホなこと言って逃げていきました。クズが!


こんな連中のために神の石を取りに行く何て絶対にしたくないですね。ムカつくもの。こいつらが困ろうが知ったこっちゃないです。まっ、取ってこないと進まないので行くハメになるのでしょうが…。




フィリアは主人公にお礼を言います。が、それも束の間、すぐにフィリアは帰ってしまいます。

お姉ちゃん?あぁ、さっきフィリアをどんくさいと言ってた子か。うーん…家に帰ってもお姉ちゃんにはバカにされ、外でもクズガキにいじめられて、これではあまりにフィリアがかわいそうです。族長はこれを知っているのでしょうか?自宅でもイヤな目に遭っているわけですから、知らない何てことはないと思うんですよね。神の石をどうにかする前に、これを何とかしろよって思いますね。拾って育てているからには、ちゃんとフィリアを守れよ!ムカつくなぁ。


フィリアを追って族長のお宅へ。
ホント信じらんない!私だったら30秒だわ!」


そりゃ歩こうとはしないですよねぇ。誰だって楽で早い方がいいもの。その楽を覚えちゃったから歩こうとしないんだよね?大体さ、そんなこと言うならあんたが花摘みに行けば?それか乗せてあげれば?手伝おうともしないでバカにしてばっかりだな、この子。そんなあなたが僕には信じらんない!



自分ではどうすることも出来ない事実でしかないのに、それをからかっていじめるのはマジで卑怯です。族長やおば様、他の大人たちは何もしないのでしょうか?



そう言うならあなたが助けるなり庇うなりしてあげればいいのにね。セリフからしてその気は無さそうです。



コイツは卑怯者の一人です。フィリアをいじめる理由は特にないとのこと。けど、ついいじめちゃう。それはフィリアが好きだからですね。好きな子はいじめちゃうってやつです。けどやっていることは最低なので、可愛らしい何て全く思いません。


おば様に話しを伺うと、20年前に空から光る石が落ちてきました。それを谷の者たちは神の石と呼んで神殿に奉りました。すると、その日以来谷には止まない風が吹き続けるようになり、若い連中はそれを喜びました。しかし、おば様は不気味な出来事としか思えませんでした。

破滅…。それが何なのかわかりませんが、少なくとも風が止んだら誰も動けなくなるのではないでしょうか?だから族長は風が止んだら生きていけないと言い、神の石を取ってきてくれと頼むのでしょうから。便利なものに頼りきっているばかりに歩く力を失ってしまったのでしょうね、これは。このおば様の主張が正しいわけだ。それを誰も聞かないで来てしまったばかりに、恐れていた危機を迎えてしまったのですね。今からでも遅くないから歩くトレーニングをした方がいいと思いますがね。


しかし、それではストーリーが進まないので、本日仕方なく神殿へ向かうことにします。これまでの中で一番気乗りしないですね。